ネームドロップ法は、
これまで紹介しました知人、友人の名前を使う、
ライバル企業の名前を使う、以外に、
もう一つあります。
人は自分が知っている人やものを見ると
安心します。
逆に、初物は“未知との遭遇”だから
どうしても手を出すのに蹄踏してしまいます。
もちろん初物好きという
江戸っ子気質の人もいますが、少数派ですよね。
営業マンがアポ取りに苦労するのも、
お客様にとって自分が初物だからです。
では、どうすればいいのでしょうか?
アポ取りトークの中に
だれもが知っている有名人の名前を
さりげなく入れるのです。
ネームドロップ法の有名人バージョンです。
すると、やはりお客様の反応がちがってきます。
化粧品の訪問販売でトップクラスの成績を誇る
営業ウーマンのAさん(35歳)も
こんなアプローチをしています。
「無料サンプルを差し上げます。
美肌効果も立証されてますし、
タレントの〇〇さんもご愛用されてるんですよ」
美肌効果だけでは、
お客様は魅力を感じないかもしれません。
そこで、無料サンプルのプレゼント、
それに加えて具体的なタレント名を出すのです。
「あれ、あの人が使ってるの」
「へえ、どんなのかしら」
お客様は注意、関心が喚起されるわけです。
悪い例は、
「今度発売されたこの商品は
美肌効果がたっぷりあるんです。
ぜひ、ご案内したいのですが…」
これでは、アポは取れません。
セールスの仕事は商品やサービスの内容を
説明することではありません。
注意、関心を引き起こすことが
いちばん重要なポイントなのです。