今年も終わろうとしてますね。
今年はジルベスターニューイヤーコンサートでボレロを踊らせていただくという光栄な機会から始まり、Kバレエの公演とバレエジェンツのディナーショー、クレメンティア、そしてテレビのバラエティやドラマに出演させて頂き、今年最後にはプリンシパルに昇格できとても充実した一年でした。
充実の中、人との出会いと別れも沢山ありました。
夏のディナーショーの一週間前に母が他界し、その一ヶ月前から地元と東京を行ったり来たりさせて頂いていました。
クレメンティアとドラマ、ディナーショーと同時進行していたので、とにかく目の前の仕事に集中するようにしていました。ただ、正直な気持ちはもう訳がわからないまま踊っていました。今年の仕事が全て終わった今、改めてゆっくり気持ちを整理しています。
プリンシパルに昇格出来たことは、とても嬉しかったです。
14歳で、バレエを始めたその日からただその存在になることを目指してきました。
Kバレエに入団してソリストになったあたりから、すでに主役をやらせて頂けていたので、僕の中で階級は上がるほど責任やプレッシャーが増える事。という意味合いとしか受け止めていませんでしたが、プリンシパルは特別でした。
23歳あたりからメディアに出させて頂く機会に恵まれましたが、同時に注目される分実力が伴わないといけなく日々葛藤していました。
表に出ている分周りの目もより厳しくなりますし、熊川さんもバレエを愛し、素晴らしさを世に伝えているので、情や知名度、人気だけでは上げるわけにいかないですし、半端なままでは絶対にプリンシパルには上げないと思っていました。
なので、昇格の時は素直にとても嬉しかったです。
お客様の厳しい声、手紙、ネットもなるべく見るようにして、それも世間の声だと思い悔しい思いをバネに、自分はここで終わるわけにはいかないと思い奮闘してきました。
全ての思いが様々な形でバネになり、厳しい声も静かに見守ってくださる方も、いつも褒めてくださる方も皆様に育てていただいたと思っています。
もちろんまだまだ、これから取り組むべき課題も目標も沢山あります。
これからは皆様にお返し出来るように、いい踊り、いい表現をしていきます。
新年のご挨拶は控えさせていただきますが、来年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年もありがとうございました
良いお年をお迎えください!
宮尾俊太郎