⭕️小林多喜二の隠れ家 福元館にて。


本日は手紙を書くシーンと葬式のシーンを撮影してきました。


福元館の離れは実際に多喜二が住んでいた場所です。


ここで小説オルグが書かれました。


女将さんにお話を伺って、

実際の多喜二さんの様子や実際に書かれた色紙、

着ていた羽織を見ることができて嬉しかったです。


学校の先生だった人からの願いで多喜二を受け入れ、


家族の重要機密として守り、

名前もいることさえも外に出さなかった、

当時の福元館の歴史を感じることができました。



撮影は母を思い手紙を書くシーン。


多喜二は200日を超える時間を収容され拷問されて、苦しみ、やっと出た時にここで母を思い手紙を書きました。


「 ここのおかみさんのぼたもちを食べて母さんを思い出し泣けました。 母さんに会いたい 小林多喜二 」


手紙を書きながら自分も泣けました。


不思議と多喜二さんがいらっしゃるような感覚になりました。



そして葬式のシーン。


最初のカットが始まり、その日初めての役者さんやボランティアの方も多かったので、


一念して当時の状況と思いを、

集まってくれたキャストさんにお話ししました。


メイクのナナさんにカメラに見せなくても良いから体を痛めて欲しいとお願いして、


覚悟を決めた多喜二の最後を演じました。


母 セキ 寺島しのぶさん 、 伊藤ふじ子を演ずる月船さららさんの熱演に、死んでいるのに泣けました。


撮影が終わり女将さんに挨拶をすると、

御厚意で、多喜二が通っていた露天風呂に入らせてもらいました。

風呂に入りながら小説を読んでいると風が吹いて、

そばにいるようで感慨深かったです。



映画と言うのは他の映像作品とは違ってフィルムに魂を焼き付けると僕は思います。


このような作品と体験が出来て本当に嬉しいです。自分の歩みたかった道を踏みしめているような感覚で、

生きてると感じます。


すべてに感謝。


最後まで駆け抜けます。


塩谷瞬


ー心のままにー



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