NHK 月〜木曜日 22:45〜23:00

『柚木さんちの四兄弟。』



高校教師の長男・隼(はやと)、中学1年生の次男・尊(みこと)、尊と11ヶ月違いで同じ中学1年生の三男・湊(みなと)、小学1年生の四男・岳(がくと)は、2年前に両親を事故で亡くしてから兄弟4人で暮らしています。

はじめは、「いやいや、両親亡くしたのにこんなキレイなおうちで、男4人で暮らせる訳ないやん」「高校教師の長男が3人面倒見るとか、家事どうしてんの?しかも次男と三男私立中学ぅ?!絶対ありえへんしえー」とひねた目で見始めたんですが、そんなことはどうでもよくなるぐらい癒しの世界だったんです…!!ニコニコ(経済的には亡くなった父親が売れっ子小説家だったので、印税が入ってるようです)


エピソードは本当に何気ない日常の延長に起こりそうな出来事たちなんだけど、4兄弟と周りの人たちにゆっくりと起こる変化がめちゃくちゃ沁みる…お願い


4兄弟のやりとりがとにかくかわいくて、『ほっこり』の実用例として辞書に載せたいぐらい(どんな)爆笑!!


長男の隼は、仕事と家事に忙しくて彼女もできないけど、弟たちの話ばかりで周りに引かれるほど、弟を愛でるのが生きがいにっこり愛

次男の尊は、学年2位の秀才で落ち着いているけど、時々狂気を感じるほどの湊ラブ笑

三男の湊は天然で落ち着きがないけど、明るくて人の心に寄り添える優しい子ほんわかいつも寝グセついててかわいい笑

四男の岳は、お向かいのイッセー尾形さん演じるおじいちゃんと仲良しで、時代劇好きだったり1年生とは思えない落ち着きようなんだけど、それがまたかわいくて泣き笑い

湊の親友の宇多ちゃんは見た目めっちゃかわいい女の子なんだけど、湊と虫探ししたり言動が小学生男子みたいで面白いニコニコはじめは親の離婚で反抗的で自分の殻に閉じこもってたのが、湊がずっと働きかけて友だちになり変わったというエピソードがあり、、

尊が嫉妬するくらい、二人は特別な友情で結ばれていますほっこり


台詞もすごく良くて。


落ち込んでいる湊を励まそうとして、お気に入りおやつの「いりこ」を差し出す岳(いりこというのがまたかわいい泣き笑い)。岳の優しさに感激する湊に、

「人は、与えられたもので構成されていく。もし俺が優しいとするなら、兄さんたちが俺を大切にして優しくしてくれたからだ。」と岳。

それに対して湊は、「だってガクちゃんは生まれた時からかわいかったから!初めて俺の指をギュッと握ってくれた時、胸がギュ〜っとしてポカポカして、腹の底からかわいいと思ったんだ。」

岳「だが湊兄さん、赤ん坊が指を握るのはある種ただの反応のようなものだ。その反応に、『かわいい』と意味づけをしたのは湊兄さん自身だ。その湊兄さんの優しい心が、今の俺を作ってくれたんだ。」

こんなこと言う6才、抱きしめずにはいられませんよだれ


姉にコンプレックスを持ち素直になれない同級生の女の子(正直、全員を敵に回すぐらいひねくれてて態度悪い子)に対して、同じように「できる兄」を持つ湊だけは理解を示し、

「弟に言われたんだ。物事をどう意味づけするかはその人次第だって」「『自分なんかいらない世界』を自分で作り出してるのかも、、」「ってことはさ、考え方次第では、姉ちゃんみたいにできない自分でもいいって世界を、自分で作れるんじゃないか?」「俺たちは、自分以外の人間にはなれないけど、どんなやつになりたいかは自分で決められるよ!」

湊の言葉は彼女の心に届き、宇多の時のように変えることができたのでした。


回想シーンでお父さん(杉浦太陽さん)とお母さんもたまに出てくるんですが、山口紗弥加さん演じるお母さんもほんとにいいお母さんでキラキラ岳は小さかったけど、両親のお兄ちゃんたちへの愛情が、また弟へと受け継がれてるのが伝わってきますハート


15分間でほっこり心がほぐされて、優しい気持ちで眠れる夜ドラですにっこり


NHK+で1週間見逃し配信あり、毎週金曜日の23:45からはその週の4話をまとめて再放送もあります!


週4回、全32話なので半分ちょっと過ぎたところですが、もうすでに終わってほしくなさ過ぎて大泣き


朝ドラ『虎に翼』、『燕は戻ってこない』、『光る君へ』全部面白く観てますが、NHKのドラマの幅広さは半端ないですね、、昇天