今クールのドラマにはなかなかハマれずにいたんですが、最終回が近づいてきて、急に面白くなってきましたひらめき


記憶喪失ものがやたら多いなとちょっと否定的な見方をしてたんですが、話が進むにつれてそれぞれの描き方を比べられたりもするし、設定が重なったのは意外とよかったかもしれません。記憶喪失について真剣に考えたことなんてなかったけど、少し考えさせられました。

これまでの記憶喪失もののドラマの印象というと、『主人公か相手が記憶失くす→別の相手に惹かれてそっちとうまくいきかける→記憶戻って元の相手とハッピーエンド。』みたいな感じだったんです。


でも、私が見ている三本『くるり〜誰が私と恋をした?〜』、『366日』、『9ボーダー』に関してはそれぞれもう少し複雑なように感じます。


記憶を失くして、全く別人格としてある程度生活をしたり恋愛をした人が、記憶を取り戻した時、以前の感情も同時に取り戻すんだろうか?

「好きだった」という感情を「思い出す」ことはできても、同じ感情を「取り戻す」訳ではないのではないか、、?

記憶を失くしてからの自分が消えてしまう訳ではないので、「今」の感情は一番新しいものが優先されるのではないかと。

『くるり』のまこと(めるる)は、そのように見えました。


まことは、宮世琉弥くん演じる律とのなれ初めやつきあっていた日々を思い出しました。記憶を失くしたまことにもう一度ゼロから好きになってもらおうと、初めて会ったフリまでしていた律に、申し訳なく思うまこと。探していた、指輪をあげる予定だった相手でもある律と元通り付き合おうとします。


でも、思い出す前の時点では、公太郎(瀬戸康史さん)のことを好きになってて、指輪の相手にこだわるのはやめようと吹っ切れたところだったんですよね。

(花びらパクっからのキスは私的にかなり名シーンでした目がハートキューン)


公太郎は、「もし(本当の彼のことを)思い出したら、俺のことは気にしなくていいから」と言い、まことも、一途に想ってくれている律に応えようとしますが、

律にふいにキスされた時のまことの表情は、恋人に対するものではなくとても悲しげで…


やっぱり公太郎のことが好きなんだね赤ちゃん泣き

律と抱き合っているところを見てしまった公太郎の表情といい、切ない〜えーん


最初はお気楽なラブコメなんだろうな~、めるる可愛いから見ようルンルンぐらいの気持ちだったんですが、片平なぎささん演じる若年性認知症の奥さんとダチョウ倶楽部の肥後さん夫婦も丁寧に描かれていたし、指輪職人のともさかりえさんも何気に重要な存在で光ってるし、ちょっとサスペンス入ってたり、音楽はなんかディズニーっぽいしニヤニヤ

いい意味で裏切られたドラマです笑


最後は公太郎と結ばれるのだろうけど、階段から落とした?犯人やストーカーの真相はまだ『くるり』な展開がありそうで楽しみです。朝日(神尾楓珠くん)は意味深な表情してたけどミスリードのような、、まさかお向かいの香絵さんや指輪店主のともさかりえさんが、、?!とかないよねガーン


『366日』の前回のラスト、遥斗(眞栄田郷敦さん)は実は記憶が戻っていたというのは驚きました。どうして宮辺さんは分かったんでしょうかあせる

追記∶最終回で宮辺さんがどうして分かったか言ってました。あべのハルカスが天王寺にあることなど、天王寺の地理を知っていたからと。(大阪勤務だった頃の記憶が戻ってるということなので)

全然気づかんかった、、鈍すぎるな私泣き笑い


明日香がもう一度やり直したいと言ったのをできない、やっぱり怖いと言ったのはなぜなんだろう…


「明日香の負担になるのが怖い」ってことやとしたら、気ぃ使い過ぎやて魂が抜ける

明日香がかわいそう過ぎてえーん高校の時からずーっと好き同士やったのになんでこんなすれちがってばっかりなん、、泣

莉子と智也は友だちからすんなりと上手くいってよかった花ほんまに好感しかないカップルにっこり


遥斗は記憶が戻った時に明日香への気持ちはどう感じたんでしょうか?記憶を失くす前、ずっと明日香を想っていた自分。記憶を失くしてから、支えてくれる明日香に気を使いながらも徐々に惹かれていった自分。それらが合わさった時、どんな感情になったのかが知りたいです。最終回でちゃんと描かれてたらいいな。


余談ですが遥斗と宮辺さんが大阪のどこに住むのか話してるシーンで、私にとって馴染み深い「天王寺」が出てきたんですけどイントネーションに笑っちゃいましたあせる花男の「道明寺」とか「陰陽師」のイントネーションでチュー




『9ボーダー』のコウタロウ(松下洸平さん)はまだ記憶を取り戻していないので、本当の自分が「芝田悠斗」と判明し、婚約者が現れて帰ろうと言われても、記憶を失くしてからの「コウタロウ」でしかない訳で。

川口春奈さん演じる七苗は、記憶をなくす前の芝田悠斗が本当の彼なんだから、自分との付き合いは(仮)のように感じているのかな、、?身を引こうとするけど。

「コウタロウ」も本当の彼なんだし、七苗を好きになったことも確かに本当の気持ちなんですよね。

難しいなぁ悲しい


現実には記憶喪失ってそうそう身近で起こるものじゃないので、今期これだけ記憶喪失もののドラマが多くて初めは抵抗あったけど、終盤まで見てきて、それぞれ複雑な心理を描いてたんだなと思いましたうーん