今クール、ハマっているドラマがなくて全然記事を書けません、、
見ているのはそれなりにあるんですが、書いたらツッコミだらけになりそうで
アラ探ししたい訳じゃないのに、アラばっかり目につく〜
記憶喪失がやたら多いのはよく言われてますが、似たような検事や弁護士、、親子の確執やら過去の因縁やら
あと、同じ役者さんが複数のドラマに出てたりしてこんがらがる！そして魅力的なキャラが全然いない、、
(朝ドラだけはすごくおもしろいのが救い)
そんな中、映画『鬼平犯科帳 血闘』を観に行って、久しぶりにアドレナリンが出ました
私は時代劇は好んでは見ないんですが、子どもの頃から両親が見てたので水戸黄門や大岡越前、暴れん坊将軍は一応見てました(興味はなかったけど)
私が高校生ぐらいの頃に中村吉右衛門の鬼平犯科帳が始まって、ちょっと意味が分かる年齢にもなってたし、これまでの単純明快な時代劇とはちょっと違うな(エンディングがジプシーキングスの『インスピレーション』なのもお洒落)格好いいなと思うようになりました。
父が少し雰囲気が吉右衛門に似てたのもあり、母はファンになったようで、両親とも楽しみに見てました。
結婚して家を出てからは見ることはなくなったけど、長らく続いていて、やっぱり鬼平と言えば二代目中村吉右衛門というのが私の中でも定着しています。
吉右衛門さん亡き後、甥の松本幸四郎さんが鬼平をやることになり、興味はあったのですが有料の時代劇専門チャンネルだったんですよねそこまでは、、って感じだったのですが、今回映画化されたということで観に行ってみました
(吉右衛門版のこのエピソードは見たことがなく、原作も読んだことがありません)
前置きが長くなりましたが、時代劇の知識も思い入れもその程度の私でも十分楽しめましたよと
もうね、最初から最後まで一分たりとも退屈することなく、画面に釘付け、役者さんの演技に惹きつけられっぱなし、話の展開に夢中でした。面白かった、、！
何が一番よかったって、挙げられないくらい良すぎました。
お話の感想書くとネタバレになるので避けますね。
松本幸四郎さん、吉右衛門さんと比べるとお顔が上品というか優し過ぎるし、平蔵が仲間としゃべってる時の口調は(落語かな、、？)ってぐらい軽いんですけど、悪党と対峙する時の声色は吉右衛門さんが重なるような、重みのある火付盗賊改のかしらになってました。(「鬼」感はやっぱりないかなとは思う)
他の出演者さんたちもとにかくよくて。まず柄本明さん。柄本明さんて、わりと悪い人の役が多いと思うんですけど、こんなに応援したくなる柄本さんは初めてでしたね
終盤の必死の走りと叫ぶように訴える様は、胸に迫りました。
中村ゆりさん演じるおまさの一途さは切なく、儚げな雰囲気なのに芯の強さが出てて、今回の映画の良さは中村ゆりさんの功績も大きいと思いました。
志田未来さんと松本穂香さんも、童顔なのに演技で役に説得力を持たせてましたね。特に松本穂香さんは、出演場面はとても少ないのに、銕(てつ)三郎が好きになるのも納得できる魅力を感じました。もうちょっと銕との場面を描いて欲しかったです。
それにしても、松本幸四郎さんの息子さんである、銕三郎役の市川染五郎さん。私は薄い顔が好きなのでタイプじゃないんやけど(←おばさんのタイプは聞いてへん)、めっちゃくちゃ人を惹き付ける雰囲気を持ってますね。冒頭から出てくるんですが、一気に画面に引きつけられ、物語の始まりに期待感を持たせてくれました。(この場面は後でまた出てきます。この構成もベタやけど好き)
そしてそして北村有起哉さん演じる網切の甚五郎。悪党オブ悪党、クズ中のクズ
自分がピンチになったら逃げるし、散々悪事働いといてまるで自分が被害者かのように勝手な理論並べるところ、『鬼滅の刃』に出てくる「鬼」を連想させました
また逃げるんかい！卑怯者
と何回心の中で突っ込んだか
敵はほんまもんの悪党ですから、平蔵や仲間の誰かに最悪なことが起きるんじゃないかと、最後までずっと不安がつきまとうんですよねさらに何回も絶体絶命！な場面があるんですよ
それもあって、最初から最後まで緊張感があって、集中が途切れませんでした。
映画を観た後で『本所 桜屋敷』をTVerで見たんですが、この『血闘』のエピソードが良すぎて薄く感じてしまいました平蔵の若い頃も描かれてるので、今の鬼平を形づくる土台が知れるのはよかったですけど、、(初めに出てくる橋爪功さんは、後にまた関わってくるのかな？映画には出てこなかったですが)
この『血闘』という主題の映画に、松本幸四郎さん親子と柄本明さん時生さん親子が出ているっていうのもロマンですね～
北村有起哉さんのお父さんも昔鬼平シリーズに出てたそうで、、
繋がっていくって素敵ですね
殺陣のことはよく分かりませんが、私は大画面で観てすごく迫力ありました✨
映画館を出る時、お客さんたちが口々に「よかった」「面白かったね！」と言っているのが聞こえてきました。
この映画は、テレビで見るにはもったいないと思います
これからの、密偵としてのおまさの成長など続きは見たいですが、そのためだけに有料チャンネルに加入するのはなぁ…