響が心を閉ざし、俊平が指揮者をやめたきっかけである5年前の出来事が、やっと描かれました。
大好きなパパの指揮でバイオリンを演奏するのが夢だったけど、自分の才能の限界を感じて、ギリギリのところまで追い詰められながら、苦しみ努力し続けていた15歳の響。
あるコンクールの時に、奇跡のような最高の演奏ができたのに、俊平は本当に悪気なく「〇〇の部分、少し走ったね。あそこを修正すればもっといい演奏になるよ」と言ってしまう。
心が折れた響はファイナルに出ることも出来ず逃げ出して事故に遭い、駆け付けた俊平に「もう会いたくない!パパには一生分からない!音楽ももうやめる!パパのせいで音楽が嫌いになったんだよ!!」と責め号泣します。
他人から見れば「そんなことで5年も引きずってたの?」と思うかもしれないし、日本に帰ってきた俊平への態度も、わがまま過ぎると感じられるでしょう。私もそう思ってました。でも今回真相を知って、すごく腑に落ちたというか納得できました。
俊平と志帆が、響をプロにしようと厳しく接するような親ならこんなことにはなってないかと。響の性格は、周りがいつでも自分を大切にしてくれて、愛情と環境に恵まれて育ったからこそだと思いました。パパと同じ舞台に立ちたかったけど叶わなくて、パパのことが大好き過ぎただけにこじらせてしまったんだろうな。
気持ちはすごく分かりますよ。全部人のせいにした方が楽だもんね。(年齢とか、社会人だからとか関係なく、中身が子どもの人なんていくらでもいる)
その点弟の海は、子どもの頃から夏目家は響中心で回ってただろうし、親も響に気を使い過ぎてきたのを見てるから大人だし空気を読みますよね。
天音に、マイナス100がゼロになったなら100点じゃんって言ってあげたり、最後俊平と響が一緒に演奏するのを聴いてこっそり涙したり、本当にいい子だなぁ
響は、俊平が指揮者を辞めたのは自分への罪悪感と、音楽ができなくなった響に気を使ってのことだと思っていたんじゃないでしょうか。でもシュナイダー先生の手紙を見て(娘と言えど勝手に人の手紙読んだらあかんけどね)、俊平は愛する響の心を失ったことで、音楽をやる意味も見失ってしまったのだと知ったんですね。
音楽しかないはずの俊平が一番大事に思っているものは娘(自分)なんだと、、
俊平が5年間送り続けた手紙を一度も開封さえしていなかった響が、一気に読んで少しずつ5年の空白を埋めていく場面、よかったなぁ
音楽の話には一切触れないことや下手なイラストが、段々と響の心を温かくしていくのが伝わってきて、、
元々本当にラブラブ親子だったもんね(それにしても若い時の俊平、可愛い西島さんのあの髪型どうやってるんだろう、、?先に若い頃のシーン全部撮影してから、切ってるのかな)
二人の和解のシーンは本当に感動でしたバイオリンを弾く響、なんて柔らかい表情
素直になれて、謝ることができてよかった。心から音楽を楽しめてよかった
ドラマの第1話って、人物像や設定がよく分からないまま見ることになりますよね?
TVerで第1話を見返してみると(1話〜3話までと最新話が見れます)、当初見てて不快だった、ただただ不機嫌な芦田愛菜ちゃんの表情の理由が分かります
俊平があの時書いていた響への手紙の意味も。
即興で晴見シンフォニーの元が生まれたシーンも見返すと感慨があります
志帆がどうして嘘をついてまで俊平を呼びよせたのかも、今1話を見てやっと理解できました。晴見フィルの指揮者が辞めて不在になったタイミングで、響が役所の異動であおぞらホールの担当になった→志帆「俊平に晴見フィルの指揮者やらせたら、響もまた音楽と関われるんちゃう?私不在で一緒に住めば、関わるしかないし修復できるやろ!」→知り合った古谷に、実は旦那が指揮者でね〜と
こういうことやったんか!
そこまでは分からなくて、変なことするお母さんだよなという印象だったんだよね
それにしても家族とは言え、親子とは言え、どこまで言っていいのかって本当に難しい
私も息子たちに対して、喉まで出かかった言葉を飲み込むことがしょっちゅうです。
相手のためを思ってのことでも、一生残る傷をつけてしまうこともあるから、、
私の親は無神経でデリカシーがない人間だったので、いまだに忘れられない言葉を結構言われました。
ご飯食べてくるという連絡ができなかっただけで「お前みたいなやつが社会で通用するはずがない」とまで言われたことも(携帯も持ってない時代です)
俊平のように愛情深い人でもなければ、悪気なく言ってる訳でもないので(むしろ私にダメージを与える目的で言ってた)、私は一生忘れないし根に持ってます。
だから自分の子どもには、どんなに腹が立っても絶対に言ってはいけないことはぶつけないと決めています。(それでも、少なからず傷つけてしまったことはあったかと思います。)
修復できる関係っていいなあ、、