カプセルホテルという「宇宙」 | 陣内俊 Prayer Letter -ONLINE-

カプセルホテルという「宇宙」

どうも僕です。


週末は大阪におりまして、
今は神戸にいます。
御影福音教会という教会に行きます。
 

最後に伺ったのは2010年とかだったかな、、、。
FVIが立ち上がった当初のことです。
神田先生と二人で行った記憶があります。
もう8年前のことになります。

この教会の森先生は、
多分僕よりも長いこと、
「聞き屋ボランティア」の活動を続けておられます。
 

回り回って、僕は1年前に、
森先生に聞き屋を学んだという方にお会いしました。
「陣内さんの影響で聞き屋を始めた森先生に、
私は聞き屋を学んだので、
私は陣内さんの孫弟子です。
つまり陣内さんは祖父師匠です」
というような意味合いのことを言われ、
多少驚き戸惑い、そして病気以来、
体力的な理由から聞き屋の現場から遠ざかっている僕には、
なんだか申し訳ないような気持ちになる出来事でした。

さて。

そんなわけで今回、
僕は大阪と神戸でカプセルホテルに何泊かしました。
最後にカプセルホテルを利用したのは福島でした。
2015年だったかな。
FVIを通して支援している、
大熊町の牛のケアの働きを訪問したとき、
いわきのカプセルホテルに泊まりました。

それ以来なので、
数年ぶりの利用です。
キリスト教の非営利団体のご多分にもれず、
僕たちの団体はわりと貧乏であり、
僕のような仕事をしている人のご多分にもれず、
僕もわりと所得は低いほうなので、
「一泊6,000円の駅前のビジネスホテル」と、
「一泊2,000円のカプセルホテル」だと、
後者を選ぶようになります。
 

毎回ではありませんが。

、、、で、今回いつもより多めに、
カプセルホテルに泊まってみて、
「ここは別世界だなぁ」と思ったので、
そのことを書きます。

まず、カプセルホテルでの宿泊というのは、
顔の見えない誰かのいびきとの戦いです。
複数のいびきが複数の箇所から聞こえてきますので、
夜目を覚ますとなかなかもう一度寝付けなかったりします。

まぁ、自分がいびきをかいているとき、
自分には意識はないわけなので、
僕も実は加害者のひとりなのかも知れないですが。

あと、カプセルホテルには
「共用スペース」というのがありまして、
そこで初めて宿泊している人々と顔を合わせることになります。
寝ている時間というのはそれぞれミツバチの巣の中に閉じこもり、
お互いの顔は解りませんから。
なので「どの顔のやつがいびきをかいていたのか」
というのは解りません。

推理ドラマのように、
共用スペースではじめて、
「昨日いびきをかいていたのはアイツかもしれない。
 ん?あいつのほうが怪しいな、、、」
という勘ぐりあいが始まるのです。


共用スペースでは思い思いのことをします。
カップラーメンをすする人、
スマホゲームをものすごい形相でしている人、
共用のパソコンで何かを調べる人、
仲間と談笑する人、
雑誌を読みふける人、
コーヒー片手に聖書を読んで祈る人(←オレね)。

基本的に女性と男性は、
フロアが別れていますから男性だけですが、
日本人もいれば外国人もいれば国籍不祥の人もいます。
なかには、通常の生活ではお目にかかれないような、
風体の人がいます。


外国人バックパッカーたちや、
単に金のない僕のような社会人や、
貧乏旅行をしているらしい大学生たちに紛れて、
明らかに「目が座っている」、
年代もオーラも違う人がいるのです。
髪はぼーぼー、ひげはボサボサ、
漫画「カイジ」に出てきそうな人々がいます。

それも、けっこうな数。

歯が欠損している人もいたりして、
ちょっと「ざわ・ざわ・ざわ」とするのです。



 

そんでもって、
カプセルホテルの共用スペースには、
異常な枚数の、
「指名手配犯人の捜査協力のポスター」が、
張られています。

こういうやつ。




指名手配犯人というのは、
確かにこういうところに出没するのだろうな、
と、ひげぼーぼーおじさんと、
昨日の異常なボリュームのいびきと、
隣でスマホゲームをする人の指の尋常じゃない早さと、
そんなことを思い出しながら想像すると、
さらにこう思うのです。

「ざわ・ざわ・ざわ・・」





さらに。


なんか確かなことは言えませんが、
ここに1年間ぐらい暮らしていたら、
「結核」とか、

そういう類いの、
日本にはあまり存在しない病気になったりしても、
まったく不思議ではないなぁ
という直観を覚えるのです。

あくまで根拠のない印象論ね。
 

偏見ね。
 

先入観ね。
 

僕の断定的な決めつけね。
 

コンプライアンス違反ね。

でも、
あのひげぼーぼーおじさんみたいな人が、
常時この場所を使っていて、
お風呂やシャワーやトイレで、
血痰を吐いたりしていて、、、
という妄想を膨らませながら、
いや、昨日のいびきはきっと、
あのひげぼーぼーおじさんに違いない。
そしてあのおじさんはきっと、
未解決事件の犯人で、
全国各地で整形を繰り返しているので、
50代に見えるけど本当は20代ぐらいで、
歯もわざと抜いていて、
そんでもって、、、


「ざわ・ざわ・ざわ・・・」




 

という想像を楽しむ、
カプセルホテルはすてきなテーマパークだよ、
という話でした。

カプセルホテル、お勧めです。
 

日本にいながら、
海外にバックパッカーひとり旅をしに来てる気分が味わえます。
 

パスポートいらずの海外旅行!
 

二つの意味で高コスパ!

素晴らしい!
 

カプセルホテルは素晴らしい!
 

カプセルホテルは、「宇宙」だ!