【夕刊】新しい知り合いを増やさない、という指針 | 陣内俊 Prayer Letter -ONLINE-

【夕刊】新しい知り合いを増やさない、という指針

 

どうもぼくです。

 

 

日本伝道会議というイベントに参加しています。

FVIで2つの分科会を担当するため。

 

 

けっこう長いこと準備してきましたが、

まったくもってフワフワしているという 笑。

 

 

結果はどうあれ、

自分たちが6年間、

活動してきたことを、

概念化するひとつの契機をいただいたという意味で、

良いきっかけを作っていただいたと思ってます。

 

 

主講師のクリス・ライトという人は、

長いことローザンヌ運動の総裁をしていた、

イギリス人の神学者です。

 

 

20世紀最大の神学者の一人とされる、

ジョン・ストットの後継者とも言われたりする人です。

ちなみにジョン・ストットは、

ビリー・グラハムと共に、

ローザンヌ運動

発起人となった人でもあります。

 

 

ときにローザンヌ運動というのは、

キリスト教の福音派の、

(対義語はWCC、日本では日本キリスト教団)

福音伝道と、社会的責任(社会奉仕)を、

包括的に融合させるということを、

最初に公に宣言した運動体のことです。

1970年代に始まりました。

 

 

私たちの世界の働きである、

ボブ・モフィットやダロー・ミラーの、

DNAという働きも、

したがってFVIの働きも、

大きく分ければ、

このローザンヌ運動の、

うねりの中の一つの応答とも、

位置づけ可能なのです。

 

 

なので、

クリス・ライトの講演は、

「いちいち腑に落ちる。」

 

 

一語、一語に、

いちいち、深く、納得します。

 

 

本当に。

 

 

というクリス・ライトが、

メイン講師を務める、

今回の日本伝道会議(in神戸)なのです。

 

 

参加者は2000人以上いるんじゃないかな。

なんか3000人近くいそうな感じもします。

 

 

よく分からないけど。

 

 

体育館を8個ぐらいならべたような広い会場に、

2000人ぐらいが各テーブルを囲んでいるという、

あまり目にしたことのない光景です。

 

 

この手の大きな集まりはもともと得意ではないですが、

仕事柄出席することもあるわけです。

今回のように。

 

 

で、出席したからには、

まぁ、一日に何人もの人と

知り合うわけです。

 

 

通常ならば。

 

 

ただ、今のぼくには、

体力が致命的に枯渇しているので、

一つの目標を自分に課しています。

 

 

「新しい知り合いを、

 なるべく作らない。」

 

 

たぶんいかなるビジネス書にも、

自己啓発書にも、

真反対のことが書かれているでしょう。

 

 

「反」成功哲学 という本を、

ぼくはいつか書けるようになるかもしれない 笑。

 

 

20代から30代にかけて、

多分自己啓発書やビジネス書の類いを、

あわせて300冊以上は読んでると思うんだけど、

いまぼくが実践していることの多くは、

その「真逆」のことです 笑。

 

 

クソみたいな生徒ですね。

 

 

ドラッカーとナポレオン・ヒルと、

カーネギーと松下幸之助と、

なんか知らないIT起業家の、

グローバル・マッチョ男に、

廊下に正座させられ、

頭からぞうきんをしぼられ、

往復びんたを浴びせられるような、

クソ生徒です。

 

 

 

でも「知るかよ」と思ってる。

 

 

 

反省する気、なし。

 

 

 

これがぼくの到達点なのだから。

 

 

 

がんばらない。

 

 

知り合いはなるべく増やさない。

 

 

名刺はなるべく配らない。

 

 

目標は、立てない。

 

 

ビジョン・ステートメントは、

「それ、なんだっけ?」

 

 

新しいことを知ったら、

なるべく試さない 笑。

 

 

好奇心は、なるべく持たない。

 

 

付き合いは、なるべく悪く。

 

 

くよくよしたときは、

なるべく、くよくよする。

 

 

前向き、肯定的なフレーズを乱発する人は、

なるべく避ける 笑。

 

 

営業、宣伝は、しない。

 

 

リーダー!

ごめん、それ、なんだっけ 笑。

 

 

 

、、、という日々です。

 

 

 

病気を経験して、

どうやらぼくは、

別の人になったようです。

 

 

自分が考えたようには人生は進まず、

自分が意図した事なんて頼りにならず、

紙に書かなければ覚えてられないような夢に、

現実を変えていく力なんてあまりない、

というようなことが、

骨身に染みて分かったんでしょうね。

 

 

ぼくらの「上昇志向」や「やる気」と、

神の業の前進に、相関関係はない。

ときに反比例すらする。

 

 

あと、今は、圧倒的に体力がない。

 

 

新しく誰かと知り合いになったとしても、

その関係を維持していく体力的見込みが、

今のぼくにはないのです。

 

 

食べられる見込みのない牛丼を、

吉野家の食券で買うことは、

資源の無駄なので誰もしません。

 

 

収穫する見込みのない種を、

畑にまきません。

種は温存します。

無駄に実をつけちゃった、

ってことになるので。

 

 

ぼくは、維持できる見込みのない関係を、

新たに増やさないことを

今の大切な指針にしてます。

 

 

で、今、維持できる新たな関係の枠は、

「ゼロ」です 笑。

 

 

若干あったけど、

大阪で5名ほどと知り合い、

それで使い果たした。

 

 

定員オーバーです。

 

 

今回、名刺を10枚ほど家から持ってきましたが、

見事、目標を達成し、一枚も配らなかった 笑。

 

 

 

一枚たりとも。

(誇らしげ)

 

 

 

能面のような愛想笑いと、

「ちょっと用事を思い出しました」

を連発しています 笑。

 

 

あ、補足。

 

 

既にある親密な人間関係を深めることには、

ひたすら意欲的です。

 

 

あと、仕事やビジネスに、

何のメリットもないような人との、

深い関係を構築することも、

けっこう得意としています。

 

 

好きですらある。

 

 

さらに言えば、

「ビジネス書」が無駄と切り捨てる、

哲学、思想を掘り下げることなんかも、

かなり得意です。

 

 

300冊ビジネス書を読んで、

ついぞ一度も目にしなかった

一つの「ススメ」があり、

今のぼくはそれを大切にしています。

 

 

「古典」を読む。

 

 

たとえばソクラテスとか、

たとえばドストエフスキーとか、

たとえば方丈記とか。

 

 

「生き馬の目を抜く」ビジネスの世界では、

「古典」は「ビート数」が合わないのでしょう。

不協和音を起こす。

 

 

でも、

 

 

しかし。

 

 

 

ぼくは今後ますます、

古典を読む人とそうでない人の、

差は開くと考えています。

 

 

激動の時代だからこそ、

時代を超えて残っている普遍的なるものに、

自分の根を下ろしているかどうかで、

最後の最後のところに差が出ると、

ぼくは考えている。

 

 

すぐには役に立たないが、

10年、20年経って、

やっと意味が分かってくるような思想、

というのが、きっとこの先、

ますます人類を救う局面が、

増えてくるというのが、

ぼくの見立てです。

 

 

「反」成功哲学の理論では、

そうなります。

 

 

誰も耳を傾けないだろうけど 笑。

 

 

、、、

 

 

話を戻します。

 

 

会議は土曜日まで続きますが、

ぼくは明日、家に帰ります。

 

 

ちょっと、全参加すると、

来週以降の体調がヤバそうだと、

体内の警告灯が点ったので。

 

 

 

以上、「不成功のススメ」でした。

 

 

 

よい子は真似しないようにしましょう 笑。