2016/04/26 journal part2
■タイトル:
アマレクとの戦いの記録の読者はヨシュアだった。
■聖書箇所:
出エジプト記17章14節
主はモーセに仰せられた。「このことを記録として、書き物にしるし、ヨシュアに読んで聞かせよ。わたしはアマレクの記憶を天の下から完全に消し去ってしまう。」
17章の前半は、メリバの岩での出来事。
二度目に水の不足を民が嘆き神を試みたとき、
モーセは岩を二度打った。
それゆえにモーセは約束の地に入ることが出来ない、
と後に告げられることになる、かの事件である。
17章の後半は、アマレクとの戦いである。
この戦いでは、ヨシュアが軍を指揮し、
モーセは手を挙げ、
そしてアロンとフルがそれを支えた。
手が上がっているときはイスラエルが優勢に、
手を下ろすと、アマレクが優勢になった。
ヨシュアはこの戦いに勝つが、
そのあとのモーセに主が言われたことが興味深い。
主はモーセに、この出来事を書き記して
ヨシュアに読んで聞かせるようにと言われる。
ヨシュアはこの出来事の当事者である。
しかしモーセの側から見た
全体像をヨシュアに聞かせよ、
ということなのだろう。
これにはどんな意味があるのか。
次なる指導者として選ばれるヨシュアが、
読んで思い出す必要があった。
それは「主が我が旗=アドナイ・ニシ」だということであり、
主が勝利を与えられるということだった。
私もまた何かを書いたりすることがある。
そのときの「読者」は誰か、ということを考える。
それは次の世代を担う人たちであり、
できることなら、それがたとえば誰なのか、
「仮想読者」を想定しておくことが望ましい。
ぼんやりとした励ましは誰にも届かないが、
特定の目的をもって書かれた励ましと教訓と体験談は
誰かの人生を支えることになり、
その人が属する集団の運命をも変えてしまう。
主よ、どうかこれから私が書くことが、
誰か特定の人に確かに届く励ましの言葉でありますように。
主が書けと言われたことを書くことが出来ますように。
お用いください。アーメン。