大勝軒 060211昼 (。・ε・。)
おそらく20数年ぶりにラーメンの聖地に訪れた。前回は2時間近く待った気がする。その記憶があったため、足が遠のいてしまい、これだけの時間が経過してしまった。
店に着いたのは12時過ぎ。店の佇まいはもちろんまわりの風景全てが懐かしい。タイムスリップしたような感じだ。私の前には8人の客。まだ行列が少ない時間だったようだ。しかしここからちっとも前に進まない。45分経過してもまだ店に入れない。後ろには次々と人が並び、もう20数人並んでいる。ようやく店の中に入れたがここでもまた待たされる。山岸さん引退後取り仕切っているらしき、おっさんの怒鳴り声がする。店員の手際が悪く、イラついているようだ。私はカウンター席だったのだが、つけ汁だけ先に出て、麺はいつまでたっても来ない。ついに痺れをきらし、厨房の店員に「麺はまだ?」と聞くと、忘れていたようだ。つけ汁も冷めてしまったので即座に交換してくれたが、一事が万事、かなりパニクっている。
さて問題の味だが、「うん?これが本家大勝軒の味だっけ…」つけ汁があっさりし過ぎて、物足りない。麺もこの程度だったか…。伸びきっている。前回食べた印象がほとんど残っていないため比較ができないが、やはり味は落ちたのか?店員によると山岸さんは病気のため3年前に店を離れ、引退。現在は歩くのもやっとだそうだ。
神様が姿を消した今、支柱を失った店員たちの心はバラバラになり、混乱の中、仕事をしているように見えた。長い間ラーメン界の頂点に君臨していたこの店は、今後どうなってしまうのだろうか?言いようのない寂しさを感じつつ店を出た。
外の行列はゆうに50人を超えていた。3時間コースだ…。人気は健在だけに、後を継ぐ者の奮闘を期待する。