この世の中には正解はあるのか。全ての人が納得する正解があるのか。それについて考えいて行きたい。

 

 

■二つの世界 

 

今我々が生きている世界は「非ユークリッド幾何学の世界」であり、数学や物理の世界は「ユークリッド幾何学の世界」と言える。言い換えれば、三角形の内角の和が180度の世界は数学や物理の世界だけで言えることであり、現実世界には180度の三角形は存在しないのだ。

 

■価値観が左右する

 

「トランプ大統領の移民対策は正しいか」という質問にどう答えるか。反対の人もいるし、賛成の人もいる。

 

答えとしては、反対も賛成も正しいのだ。なぜなら、議論する人達のそもそもの「価値観」に違いがあるからだ。

 

トランプ大統領の政策は「経済的合理性」から見ると正しい。人口が増えればそれだけ分配する給料の量も増え、価格競争が始まる。それにより、国民の経済レベルは下がっていく。だからアメリカは一人当たりの所得を増やすために、人口ではなく生産性の向上で経済を発展させていくことを提唱したのだ。

 

では、なぜ反対者が出るのだろうか。それは、彼らは「倫理的合理性」に価値を置いているからだ。「異文化理解」や「異文化交流」などを大切にしている人達にとっては、移民を制限するなどとんでもないことなのだ。

 

 

このように、正解は各々の「価値観」に左右されるので、正解は一つには定まらない。

 

数学の世界であれば、誰も否定できない完璧な正解が存在するため、シンプルであるが、現実世界は価値観が入り込むため複雑となる。

 

だから我々が求めるべきことは「正解」ではなく「ある価値観に基づいた最適解」である。