幸子は怪訝な顔をして老婆をもう一度よく見た
老婆 「意味がわからない、と言った顔ね」
老婆は声を張り上げるでもなく、淡々と話を続けた
家路を急ぐ人たちのザワザワとした足音でもハッキリと聞こえる声
それはまるで、そこだけが別の空間であるかのような不思議な感覚
幸子は引きこまれるように老婆の声に耳を傾けた
それは、最初「怪しい」と思っていたことすら忘れる居心地の良さを感じつつ
老婆 「少し場所を移して話をしてもいいかしら?」
幸子はこの提案にすんなり頷いた
自分でもどうしてかは判らなかったが
老婆の話を聞かなければならない、という衝動に駆られたのだ
幸子 「じゃあ、そこのカフェでいいですか?」
近くにあるチェーン展開しているカフェを指差し、老婆を見た
老婆 「いえ、あちらにしましょう」
老婆はそこから50mほど先にある古い喫茶店を指差した
そこは普段から客がいない為、幸子も一度も行ったことのない場所だった
幸子 「あ・・・別にわたしはどこでもいいですが」
老婆は幸子の返事を聞くでもなく、その場の荷物をいつの間にか片付け終わっていた
老婆と幸子は並んでその喫茶店に向かっていた
5分も経たずに店の前に到着し、老婆は躊躇することなく店の扉を開けた
幸子は少し足を止め、喫茶店の入り口付近をボーっと見ていた
幸子 「ここって・・・」
昔、来たような懐かしい気分になったが
看板には「喫茶 琥珀」と書かれてありその名は聞いたことがなかった
老婆 「どうしたの?入って」
老婆は笑顔で幸子を招いた
その笑顔は幸子の警戒心を全て取り除くかのような
まるで魔法にかけられたような気分になった
老婆 「意味がわからない、と言った顔ね」
老婆は声を張り上げるでもなく、淡々と話を続けた
家路を急ぐ人たちのザワザワとした足音でもハッキリと聞こえる声
それはまるで、そこだけが別の空間であるかのような不思議な感覚
幸子は引きこまれるように老婆の声に耳を傾けた
それは、最初「怪しい」と思っていたことすら忘れる居心地の良さを感じつつ
老婆 「少し場所を移して話をしてもいいかしら?」
幸子はこの提案にすんなり頷いた
自分でもどうしてかは判らなかったが
老婆の話を聞かなければならない、という衝動に駆られたのだ
幸子 「じゃあ、そこのカフェでいいですか?」
近くにあるチェーン展開しているカフェを指差し、老婆を見た
老婆 「いえ、あちらにしましょう」
老婆はそこから50mほど先にある古い喫茶店を指差した
そこは普段から客がいない為、幸子も一度も行ったことのない場所だった
幸子 「あ・・・別にわたしはどこでもいいですが」
老婆は幸子の返事を聞くでもなく、その場の荷物をいつの間にか片付け終わっていた
老婆と幸子は並んでその喫茶店に向かっていた
5分も経たずに店の前に到着し、老婆は躊躇することなく店の扉を開けた
幸子は少し足を止め、喫茶店の入り口付近をボーっと見ていた
幸子 「ここって・・・」
昔、来たような懐かしい気分になったが
看板には「喫茶 琥珀」と書かれてありその名は聞いたことがなかった
老婆 「どうしたの?入って」
老婆は笑顔で幸子を招いた
その笑顔は幸子の警戒心を全て取り除くかのような
まるで魔法にかけられたような気分になった