昨夜はジャパニのクボやんとツッチーの計らいで、ゲスト出演させてもらったクラセンでのライブ”It's OK!な夜”。とても良い夜の宴でした。先週に次いで、天才さんとの新ユニット”シュウサイテンサイ”での演奏なのですが、この夜のために急遽3曲をだだだーーって仕上げて、本番前のサウンド チェックで構成だけ合わせての本番・・、いつも以上にスリリングな展開でした(笑)
 

 でね、オレ予てから気になっていたことがあるんだけど、何かというと”セーボーのマスク”なんですよ。何年前からかな〜ステージでもマスクをして登場するヴォーカリストの姿に”本番くらい取ればいいのに”ってずーーーーっと思っていたんですよ。

 

 で、今回のシュウサイテンサイでは二人して”歌わない””しゃべらない”というルールを設けて、ヴォーカルなのに一切歌わないというステージにしましょうって前日に決めたんですよ。はじめてのマスク着用でのステージ、ふざけているのかと思われたらどうしようかと思ったのですが、オレ”気付いちゃいました”よ!

 


 それは、ミッフィーの生みの親である、ディック・ブルーナーさんの言葉でした。ブルーナーさんはミッフィーちゃんのデザイン制作にあたりこう言っていました。

 

シンプルにすることは単に単純にすることではなく

まず自分が抱いた考えや感情をたくさん集めて

そこからいらないものをできる限りそぎ落とすことである

 

 

 これ!歌やMCを一切封じ込み、例えその場限りの演奏だとしても、極限に削ぎ落してライブする。ということでした。一曲の中の詩ってワード数にすると無茶 苦茶あって情報満載なんだよね、それを一切発しないということの恐怖心は最初あったんだけど、演奏を続けて行くうちに歌わなくても唄っているような感覚を 覚え、最後の一曲にだけワンセンテンスだけリフレインして歌う。きっと聴いていた人はそこで様々な想像ができたのではないでしょうか?

 

 これは自分にとって”大発見”なのでした!詩を伝えようとして曲を奏でるのでなくて、曲を詩として表現する。ブルーナーさんが言うように、それはまさしく 『シンプルに・・』を体験することができました。これからのすべての活動に於いても、とても大切なことを学ばせてもらった夜でした。最後に関係者のみなさま、お越しいただいたお客さま、ありがとうございました。


ではしばらくの間、充電期間をいただきます。さんきゅまたね!