今後の治療方針等の話をし
医師達が部屋を出た後
峻の顔を見て、初めて涙が出た。

いつもと何も変わらない寝顔。
ふっくら温かいほっぺ
規則正しい呼吸器の音

見た目は、何も変わらない 
こんなに可愛い寝顔なのに
体の中では、大変な事が起こっている。

これが眠りっ子なんだ。。
何にも訴えられなくて、どんなに辛かったんだろうかと思い、 
何一つ代わってあげられないと思うと
悔しかった。

血圧はまだ低いままで、
輸液してみなければ何とも言えない…
峻の血管と心臓に頑張ってもらうしかない って感じだったんだろうと思う。
私達は
主治医の治療を信じて、血圧が上がる事、血栓が出来ない事を祈るしかなかった。


峻の驚異の回復力はどこから来たのか。
数日後、DIC の心配もなくなり、血圧、尿量も安定し始め、CRP も下がり始めた。
強い薬は切り札に取っておきたい。抗生剤も弱い物に変わり、注入も再開した。


治療開始から4日目には
主治医に
『峻くんは、強い!』 と言わせた。



ここにいる人は、誰も知らない。
元気だった頃を、誰一人。

運動公園の400mトラックをぐるぐる何周も走り回る子だった。
縄跳びを100回跳んじゃう子だった。

そんな峻の姿を思い出して泣いた。

しっかり食べて
沢山遊んで、走り回って、悔しがって

そんな子だったよね。

治療に負けない、強い身体を作っていたのかな。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー病院

今回は、今まで以上に手足に痛々しい跡が沢山タラー 
しばらくは消えないでしょう。

本当に頑張りました。


遠巻きに心配そうに見ていた他のチームの看護師さん達も、峻のところに来てくれるようになって、笑顔もふえてきました。

私が峻の前髪をおろして席を外して
戻ると七三になってる(笑)
おでこ全開になってる(笑)
誰かがナデナデしてくれたんだね。
皆、心配してくれたんだね。


コメント、メッセージありがとうございました。回復に向かってます。今後の対策をしっかり話し合って、早く家に帰れるように、今度は母が頑張る番です~筋肉


俺の心臓は強いんだゼ!