コメント、メッセージありがとうございます。現在、急性期は越えて少しづつ回復しています。
異変から。
CRP が二桁と聞いて
ただ事ではないと、一瞬真っ白になった。
先生の説明が全く頭に入ってこない。話についていけない。
ただこの時点では
「敗血症の疑い」であって、
「あと半日遅かったら危なかった」
と言われたので、
じゃあ大丈夫だ と、勝手に安心していた。
小児病棟へ。
移動した先は、いつもの個室ではなく、急性期の時に過ごした、ナースステーションの中にある、リカバリー室だった。
2年前の記憶、感覚がよみがえる。
いつもは笑顔で迎えてくれる仲良しナースさん達。
笑顔はなく、ベテランさんしか峻に触らない。
ここなんだ…。
でも大丈夫大丈夫
自分に言い聞かせて、入院荷物を取りに一旦帰宅した。
早退した夫と戻ったが、まだ検査等続いていて、だいぶ待たされた。医師、看護師達がカンファレンスしているのがチラっと見えた。峻の事だろうと思った。
ようやく峻の元へ。
主治医、チームの医師が全員集まって来た。峻の診察ではない。
主治医は私達の前に、他の医師は入り口付近に並んでいた。
峻の側にはベテラン看護師さんだけ。
何か言われる と感じて血の気がひいた時
「今回は、僕達のテンションもいつもとは違うんですよね…。」
あの嫌な、静かな口調で切り出された。
疑い ではなくなっていた。
尿路感染からの『敗血症』
ショック状態で血圧は低いまま
そして今回一番の問題が
敗血症による『DIC 』
播種性血管内凝固症候群
血管内に無数の血栓がばらまかれる状態
その状態になりつつある
峻の血液には凝固反応が出てきていた。
血液製剤の輸液で治療が始まる。
そして、
今まで何度感染症になっても、切り出される事はなかった、その話…。
『延命処置』を確認したい。
と言われた。
治療が遅かった場合
血栓で心臓が止まってしまった場合
血圧が低すぎて、峻の心臓がこれ以上頑張れなくなった場合
どこまでやるか。
こんなふうに、こんな場所で、決めろと言われるんだ
そんな事を思った。
主治医は真っ直ぐ私の目を見てそらさなかった。
私は、泣くもんかと、歯をくいしばって見返した。
医者が何て言っても、親だけは1㎜も諦めたらダメだと、2年前に言われた言葉を思い出していた。