6月

呼吸状態、安定。
尿の色が少し濃いかなと思ったが、それ以外は全く問題なし。


4日 異変

夜中熱が37.8あり、冷たいタオルで軽く清拭して半袖にした。とパパの記録。
4時間は経ってるけどまだ熱がある。
って事は、こもり熱じゃない。

峻は体温調節も苦手で、肺炎の時も熱を出して不調を知らせる事はなかった。
峻が発熱?
連動してないって言われていたのに心拍も高め。

オシッコを見る。
数滴しか出ない。

大馬鹿な私はまだ在宅医に電話しない。ソリタ水300ml注入で経過を看る。
尿路感染が頭に浮かんだが、午前中様子看てから連絡しようと、手持ちの抗生剤を確認する。

8時 内服の時間。
普段は無意識にあげてしまっている大量の薬。珍しく何に効くのか一つづつ考えていて、、ふと思った。
オシッコ出にくいのに、尿ほう症の薬を飲ませて良いのか??

それだけ聞こうかな、と訪問医に電話をかけた。
私が信頼している医師がたまたま当直だった。
医師はためらわず、大学病院の主治医に確認をとってくれて
その薬は与えず、早めに受診するよう指示される。

夫は出社して
私一人ではバキーに乗せる事が出来ない。幸い訪問看護師さんが寄ってくれると言う。
いつもの慣れてる介護タクシーさんも来て、峻を抱っこしてバキーに乗せてくれた。呼吸器、加湿器なども乗せる。
急にSpo2が下がり始めた。ボンベで6L流しながらようやく出発。



外来処置室到着
主治医も最初は、尿路感染かな、採血して点滴しようか~くらいだった。
導尿し検査に回す。
やっぱり少量しか出ない。
色も悪い。

血圧を最近測ってない、と言ったら主治医の顔色が変わる。
血圧は安定していると思っていたらしい。
すぐに測定

51/30   

低すぎる。

採血 血圧を上げる為の点滴が直ぐに始まる。

ルートを取りながら主治医が静かに言う。
尿路感染
敗血症
ショック状態
一刻も早い治療
こんな単語がつらつらと出てきた。

採血結果全てが出るまで待ってられないようで、抗生物質が投与され始めた。

今まで使った事のない薬だった。

病棟から峻チームの医師が全員外来に下りてきた。
採血結果を食い入るように見ている。

「お母さん、、CRP 2桁です。」
静かに言われた。
血の気がひいて、目の前がチラチラした。

いつもの感染と違う。
ただ事じゃないと思った。