発症して以来初めて、夢で逢えました。

以前乗っていた車で、見慣れない幼稚園まで送って行った
バイバイして
バックミラーで小さくなっていく峻
突然なぜか走って追いかけて来た
腕をブンブン振って 凄い勢いで

助手席の窓の外に、走って追い付いた峻の顔があった

涙目で、寂しそうな顔で 
じっと私を見ていた
黙ったまま 何も言わずに私を見ていた

危ないよ!離れなさい!

峻は疲れたのか、走るのをやめた

寂しそうな顔をした峻の姿がサイドミラーに写って 
どんどん小さくなった

心配して車から下りたら
何もなかった 誰もいなかった

工場跡地のような 何もない場所に
私はポツンと立っていた


峻に逢いたい
逢いたい 逢いたい