メンヘラがよくやるやつ
あーもう病んだわ。ODしよ。リスカしよ。死にたい。

 OD(オーバードーズとは)その名の通り、市販薬、処方薬を過剰服用することを指します。Twitterでよく病み系女子がブロンやリスカなどの画像を投稿していると思うのですが、今回はそれについて詳しく解説していこうかと思います。

1.何のためにやっているのか?
 
もちろん、決められた以上の量を飲んでいるわけなので体には悪影響がでます。しかしながらODをしている人はそれよりも大きなメリットがあるからやっているわけです。


 

 
・コデイン
 例として、エスエスブロン錠についてですが、OD界の王であり一番有名で、使用者も圧倒的に多いと思います。成人の一日の用量は12錠までなのですが、OD常連者は一回に30~50錠程を飲みます。恐ろしい量ですよね笑
 ブロンは咳止めの薬であり、「コデイン」という物質が作用することによって、中枢神経からでる咳を出す信号をとめています。コデインは、肝臓で代謝されると全体の約10%が「モルヒネ」に変わるわけです。モルヒネは麻薬及び向精神薬取締法によって日本では所持していると犯罪になる代表的な薬物です。
 ブロンをODしているひとは、モルヒネを摂取しているようなものなのです。こう考えると納得ですよね。効果についてですが、全身がぽかぽかして、体がふわふわしたような感覚になります。また、横になってうとうとしていると天国のような心地よさが訪れます。頭痛や体の痛みも大幅に軽減されます。ストレスも帳消しにしてくれるので、メンタルが良くないときなどにODすると一時的に楽になれる、だから病んでいる女子に人気があるのです。

 

ブロンの瓶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、「新トニン液」「エスエスブロン液エース」「パブロンゴールド」「ナロン液」からもコデインは摂取できますが、それぞれコスパが悪く、人気ではありません。コデインの量がコスパ最強なパブロンゴールドは金パブといわれており、人気が高いですが匂いがきつく、総合かぜ薬のため、解熱成分である「アセトアミノフェン(カロナール)」が含まれており、長期的に服用すると肝硬変などの異常を引き起こす可能性があり危険です。
 また、ほとんどの咳止めには覚醒成分である「エフェドリン」や「クロルフェニラミンマレイン酸塩」がはいっており、喉が異常に乾いたり、翌日にだるさが来たりします。また、コデインをODすると下痢が止まり、便秘になってしまいます。
 価格は一瓶1000円程度で、高くも安くもないみたいな感じですね。タバコより圧倒的なコストパフォーマンスがあると感じています。ODでお金がなくなることはさほどないと思われます。


・DXM(デキストロメトルファン)
 また、メジコンやコンタックをODしている人もいます。ブロンよりは層が薄いのですが、僕個人的には結構好きな部類です。
作用としては、DXMという成分が咳を抑えているのですが、これをODすると閉眼幻覚(目をつむった状態で幻覚がみえる)や、ブロンのようなふわふわ感、多幸感、また乖離(自分の手が自分の手じゃないような感覚になったり、幽体離脱をしているような感覚になったりする現象)も訪れます。そのことから、海外ではDXMでトリップすることを"Robotrip(ロボトリップ)"と呼ばれたりしています。

 DXMの効果はLSDなどのケミカルのような感じなので、思想がぐるぐるしたり、いつもいる部屋が新鮮に感じたりなど、ありとあらゆるものが不思議に感じる現象を併せ持ちます。音楽をきくと、頭の中でそれが風景になっていったり、すこしのことで感動して泣いたりなど、情緒もおかしくなってしまいます。これが楽しいという人も多くいます。

 

 

 

 

 

 また、コンタックには気管支を広げる成分がはいっていて少し気分が悪くなることがあります。また、DXMをODするとひどい吐き気に襲われるため、DXM大好き奴はよく酔い止め、吐き気止めと同時に飲んでいますね。
 ブロン液(エースじゃない方)からもDXMを摂取できます。メジコンはDXMだけがはいっているので、メジコンが圧倒的に人気です。ていうかコンタック買うやつは馬鹿。値段も高いので。
 


 

・レスタミン(レタス)

 レスタミンコーワ糖衣錠もなかなか有名です。アレルギー疾患に使う薬ですが、これをODするとひたすら眠いのに眠れないみたいな状態になります。また、コップの水の中にミミズが泳いでいるようにみえたり、体中をクモが這っているような感覚にも陥ります。いろいろなものがピカピカと光っているように見えたりもします。
 レスタミンはレタスとよばれていて、Simejiでレタスとうつとクラウド変換に /╮╯╭/ がでてきますが、これはミミズを表現しているってことで間違いないですね。
 しかしながら効果はあまり良いものではなく、吐き気がきたり、救急搬送されたというはなしもよく耳にします。また、後遺症で手の震えがとまらないひとなども知恵袋で見たことがあり、あまりいいODではないと思われます。

 

 

 

 

・エフェドリン
 エフェドリンは多くの鼻炎薬で使われており、鼻水とたんを抑える働きをします。エフェドリンは興奮作用をもっており、覚醒剤の成分であるアンフェタミン、メタンフェタミンの原料にもなっています。エフェドリンをODすると、集中力が一気に上昇し、眠気も吹っ飛びます。カフェインの超上位互換のような感覚です。心地よさや快感はほとんどありません。
 僕が勉強するときや、大事な予定があるとき、なにかにガッツリ集中したいとき、眠気を飛ばしたいときにはよくODしています。ODといっても3錠overしているだけなので、そこまで恐怖心はありません。
 エフェドリンODで有名なのは「ダン鼻炎薬」「クニヒロ」なのですが、ダン鼻炎薬はもう販売停止になったので、コスパのいいクニヒロがよく使用されています。

 

 

 

・処方薬
 不眠、鬱などで処方される薬をODする人たちもいます。一昔はやった「ロヒプノール」は、力価が最強のベンゾジアゼピン系睡眠薬でしたが、今はもう販売中止となっています。今は「サイレース」「ハルシオン」「マイスリー」などが主流であり、これらを5,6錠ほどODしています。効果としては、頭がとても悪くなる感覚があり、精神的な辛さが軽減されます。一般的に「ラリる」といわれる効果の殆どはベンゾジアゼピンの作用です。これらの薬が青いのは、飲み物に混ぜて眠らせる事件を防ぐためです。

 

 

2.精神状態

 僕は、趣味をODと自称していますが、別に病んでいるからやっているわけでもなければ、ODしなければやっていけないわけでもありません。しかし、ブロンの作用が大好きで、やみつきになっています。

 今のところ辞める必要はないと思っているのですが、ブロンODを続けていると、明らかに知能が低下していることがわかります。思う言葉がでなかったり、記憶の定着が遅かったり、計算速度が遅くなったり、等学業にたいして若干悪影響がすでにでていました。もちろん、期間をあければ完全に機能が復活します。僕もそろそろ大学受験に向けて勉強をしていかなければならないので、量を減らしています。しかしイライラすることもなければ、欲しくてたまらないともおもったことはないので、身体依存は全く無いといってもいいと思います。
 もちろんみなさんには全くもっておすすめしません。そもそも世間的によくないし、他の趣味をうばうし、時間やお金もだんだん消費していきます。お金に余裕があって、しっかりと自分で責任をとれるのなら自己責任でやってみtれもいいかもしれませんね。ちなみに僕は月一とかです。暇な土日にやります。


 

 

3.まとめ

 結局は合法ドラッグなので、薬物乱用に変わりはありません。さっきも述べましたが、あくまで自己責任でやるのが前提であって、周りや自分の仕事、学校などに影響は少なからずでてしまいます。救急車は税金で動いているし、第三者に迷惑をかけているのに変わりないのです。
 他に趣味があるひとは、そっちを熱心にやりましょう。薬物で得られる幸せは、「一時的」です。効果が切れたら幸せも消えます。この世で一番依存してはいけないのは薬物だと思っているので、できれば関わる機会さえ減らすべきですね。