昨日、88歳米寿の祝いがあったそうです。


思えば、教科書の『モゴール族探検記』にはじまり、『文明の生態史観』『知的生産の技術』など、この人の文章にはかなり接してきました。


生物学者だった今西錦司の後輩として京大探検部の創設に深くかかわった方で、確か戦前にモンゴル付近に探検に行っておられると思います。また、フランス文学者・桑原武夫の共同研究にもかかわったのではないかと思います。


梅棹さんの視点は独特で、ものごとを大きくとらえて、仮説をたててから具体的な論考に及ぶ、そういう思想家ではないでしょうか。


具体論はさまざまな調査やフィールドワークで日々鍛えておられたので、それ以上に重要な、大きなとらえ方というのを常に考えておられたんじゃないですかね。


両目を失明されてから、かなり不自由な生活をされたようですが、それでも、思っていることを秘書に書いてもらって本も出されているので、すごい方ですわ。


まさに、現代の〝知の巨人〟。


今西、桑原ラインの学者は、研究室にとじこもっている方ではなく、どちらかといえばあちこち行動して考えるタイプ。梅棹さんも行動派の学者という感じ‥。