貧しい武士が知人を頼って、某藩の柘植なにがしを訪ねるところから始まる藤沢周平の短編。
この武士はあまりにも貧しい。でも、武家独特というか、毅然とした姿勢は残しているという設定です。
柘植なにがしを訪ねたところ、士官への道はないと一旦断わられるが、その武士があまりにもいさぎよいので、かわいそうに思った柘植なにがしは、後日、その武士に「上意討ち」の仕事を託す。
武士は、それを引き受けるけれど、実はその前に、家族を食べさせていかないといけないので自分の刀を売り払う。で、腰に差しているのは、竹光。
その上意討ち。藩としてよろしくないある人物Aを討ちに行くが、Aがその武士に対して「おれは逃げる」と言う。なぜか?それは「あんたには勝てそうもない」という理由だ。
そこで、2人はその場で雑談を始める。そのとき、武士は貧しいために刀を売り払い、竹光にしたと話した。すると、Aは前言をひるがえし、その武士に刀で斬りかかる。「逃げる」と言っていたAに同情を示した武士。ところが、それはウソで、武士が持っている刀が竹光だと知ると、斬りかかるーー。
しかし、その武士は実は小刀使いを得意としていた。
Aは、その武士の小刀でグサリとやられる。武士は見事に上意討ちを果たすという物語。
うなりましたね。