"/"で始まるルートパス。
画像、JS、CSSのファイル参照やリンクを設定する時にこれを使っておけば、相対パスと違ってhtmlファイルの階層が変わっても同じファイルを参照するので修正する手間が省けますし、階層の異なるhtml間で同じ記述を共用できるため、場合によっては便利です。
しかし、これそのままではローカル環境で確認することができません。
作成したhtmlファイルをダブルクリックしてブラウザで表示させても正常にファイルが読み込まれません。
この点は非常に不便です。
ルートパスを使用しているウェブページをローカルで確認するには、Apacheなどのサーバーソフトを導入してlocalhost経由で見なければルートパスが有効になりません。
しかし、localhost経由でも、ドキュメントルートは一つしかないので、複数のサイトを作る時は対応できません。
で、どうすればいいか悩んでいたところ、Apacheでバーチャルホスト(Virtual Host)の設定をして複数のサイトを管理しつつルートパスを有効にする方法がウェブ上で紹介されているのを見つけました。
以下が設定手順です。(Windows環境)
<VirtualHost *:80>
DocumentRoot [サイトのデータが置いてある場所]
ServerName [任意のホスト名]
</VirtualHost>
[サイトのデータが置いてある場所]は
C:/Users/aaa/Documents/MyWebsite/test
など。
[任意のホスト名]は任意の名前を設定します。
このように設定することでhttp://[任意のホスト名]/でアクセスできるようになります。
※[サイトのデータが置いてある場所]のフォルダ名にスペースが含まれる(「My Website」など)とApacheでエラーになるようです。
C:\Windows\System32\drivers\etcにある、hostsファイルを編集します。テキストエディタで開いて以下の1行を追加します。
127.0.0.1 [任意のホスト名]
[任意のホスト名]は、前手順でApacheのVirtual Hostで設定したホスト名です。
FirefoxにはSwitch Hostsという複数のhosts設定を管理する拡張機能があるので、これを利用すればhostsの管理が楽かも。(ちゃんと元のhostsファイルを編集しているので、他のブラウザにも設定は反映されます)
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/switchhosts/
以上です。
サイトを追加するたびにhttpd.confとhostsを編集しなければならないという点が、手軽とは言いがたいんですが、しょうがないですね。
そもそもルートパスを採用することがそんなに多くない気もしますが。