とうとう今年も残りカウントダウンですね!
前回の記事で、「アーティストステイトメントがめちゃ大事」って話でしたが、
それについてじっくり考えたことが無かったので、これを機に「なんで自分はこれほど長く書だけをやり続けているのか?」と真正面と自分に向かって聞いてみました。
ただ、今までもそう思ってきてはいて、やっぱり「好きだから」に尽きるのですが、それは当たり前として、じゃあなんで他にも好きなことを探せばいいのに書ばっかりやり続けているのか?
と、もっともっと突っ込んで自分に問い続けました。
(今も継続中です)
で
私は書道についてアカデミックな勉強をしてきていません。
大学生活もしたことがないので、美術系の大学の話を聞く限りですが、
学生生活の中で自分と向き合い、それを作品として試行錯誤を繰り返していく・・・
そういう時間をたっぷりとって勉強できるのが大学だと思います。(多分)
そこを経験していないので、こういった話を聞くと「いいなぁ・・・」と羨ましい気持ちでいっぱいになります
ただ、そこで自分の強みは何か?というと、
「とにかく作って、
額装して、
販売活動をしている」
という点かなぁと思います。
美術系の大学を出てもそれで生活していくのはまた別の話だと思いますし、
試行錯誤を繰り返すけど「作品に自信を持てない」と思ってなかなか作品が完成しなかったり、
どこかに飾って、人様に見てもらう
という段階に進むのに苦労している人が多いようです。
自分自身を振り返ると、
結婚後、東京で活動するにあたって最初に立てた目標が「3年以内にパリで個展をする」というものでした。
無謀にもホドがある
で、その個展をするという中身にはもちろん「現地の人に買ってもらう」が入っていました。
で、3年後どうなったかというと、、、
自分の個展ではありませんでしたが、知り合いの方の個展に同行させて頂きました
今見ても懐かしい
「決めた」ことによって、色々引き寄せがあったのは確か。(なんか知らんけど)
(自分の作品展示は2018年のグループ展で叶いました。でも現地に行ってないので楷書なんだか未消化。まだ継続中の夢)
そしてそれ以降は自分の書活動に対する気持ちと、書の世界とのギャップに苦しむ期間がありました。
(ちょうど子育ても絡み)
結婚して生活が安定していたので、自分の収入を全て創作活動に投じられたというのも強かったと思います。
(息子が保育園に入る前の1年間は託児所にだいぶかかりましたが💰)
私は専門的にしっかり学ぶ機会はなかったけれど、
自分の経験を通して、自分の活動をどんどん前に進めることが出来た。
っていう、至極当たり前なのだけど、
実はなかなかやり通せない部分を
全力でやってきたっていう
謎の自信
は、あるなって
だからあとは、その経験を通じて感じたこと、これから研究していきたいこと、
それらを言語化し、ステイトメントとして自分の活動の指針にしていく。
ステイトメントはどんどん変わっていっていいそうです。
日々の生活の中でどんどん変化が起こるわけですから、その変化を随時作品に落とし込み、言語化する。
で、
今年の個展で題材にした「甲骨文字」なのですが、
自分でも「なんで甲骨文字に惹かれるのか」と思って調べていき、
「そういえば文字の起源って知らないな」
と思って色々また調べていくわけです。
そういう探究の作業って、めちゃくちゃ面白いっっ
その中で、「ああ、だから惹かれるのか」や、
面白い発見があったりするわけです。
それを実際に、作品に描いてみる。
するとまた苦しかったり(大体苦しい)
意味を考えようとしたり、
自分の中で何かと何かを紐付けしたり、
ごちゃごちゃごちゃ考えるわけです。
でも考えても仕方がないので、振り切って(開き直って)自分のできることだけに集中して、良しとする。
そういう主体的な営みの繰り返しが
「面白いくてやめられない」
って思ってるんだと思います。
この営みを書でやってるのはなんでなのかはわかりません。きっと天の采配😹
書道と出会ってなかったら、もしかしたら違うもので同じ営みをやってたんじゃないかなと思います。
なんだかこれに尽きるなと、自分自身に納得したのでした
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