いつもありがとうございます。

成城・砧書道教室の徳田春苑です。


秋の夜長…

というか、もう冬ですけれど、

読書というものは、なぜ深夜帯に捗ってしまうものなのでしょうかねぇ。


ありがたい事に、白楽天についてのブログ記事が結構読まれているようで、本当にありがとうございます(^ ^)

西洋でも日本でも、好きな詩や詩人はいますが、

中国の詩人ほどのめり込んだものは無いように思います。

こと、杜甫に白楽天、そして陶淵明大先生です。

私が敬愛してやまないのは、詩人としての才能、人柄に加えて、


子を愛してやまない


という親の気持ちを、事細かに詩に盛り込んでいる所です。

そのパイオニア的な存在である陶淵明。

陶淵明は元は役人でしたが、自分の生き方を見出したのは田舎での農耕生活でした。

それ故、生涯貧乏ではあったのですが…


その生活の中での、子供達を見る暖かい眼差し。

陶淵明には詩の才能がありましたが、五人いた子供達はあまり出来が良くなかったようで(笑)

しかし、それさえも詩で謡い、ユーモアに変えています。

子供は居てくれるだけでいいのですよ。親にとっては!

そんな陶淵明大先生のユーモア溢れる詩をご紹介しますね。



白髪被両鬢  肌膚不復実
雖有五男児  総不好紙筆
阿舒已二八  懶惰故無匹
阿宣行志学  而不愛文術
雍端年十三  不識六與七
通子垂九齢  但覔梨與栗
天運苟如此  且進杯中物


白髪は左右の鬢をおおい、肌もハリがなくなってしまった。
五人の男の子がいるけれど、みな勉強が嫌いなのだ。
阿舒(あじょ)はもう28歳だというのに、こんな怠け者は見たことがない。
阿宣(あせん)はまもなく志学の15歳になるというのに文章学問が好きではない。
雍(よう)と端(たん)は二人とも13歳だが、6と7の区別もつかない。
末っ子の通(つう)は9歳になるというのに、ただ梨がほしい栗が食べたいというだけ。
運命がそういうことだというのなら、さてさてまぁ酒でも飲むことにいたしましょう。



微笑ましいですね。
数字の区別がつかないや食べ物を欲しがるだけなんて…おおげさな表現かもしれませんが、こういう所が陶淵明の魅力でもあるのではないでしょうか。

そんな我が子だが、それはさておき、好きなお酒でもって良しとしよう、と。


日常のささいな事に喜びを見出し、受け入れる。

そんな陶淵明の世界観が垣間見えるところだと思います。

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