訪問日:2022-12-5,6

 

 

全国に高級旅館チェーンを展開して一世を風靡した石庭グループの一員として「伊豆長岡石亭」がオープンしたのは1978年、私も1980年代後半に宿泊した記憶があります。
しかし同グループは2006年に破産、その後経営母体を変えて営業するも2009年閉館。
そしてトレクトーレホテル・アパホテルなどを展開するTKPグループ初の温泉旅館として2015年にリニューアルオープンしました。
新規開業にあたってトレンドの部屋付き露天風呂を設置、基本部屋食の懐石料理を食事処でいただくカジュアルな創作料理に変え、幅広い層に人気を博しています。

 

 

立地は長岡温泉古奈地区の高台で、斜面に22室の離れが点在しており、石庭時代ゆかりの銘石が配された庭園には季節の花々が咲いています。

 

離れが点在する

 

 

今回のお部屋は離れ「丹波」、温泉露天付スイートツインルームです。
部屋にはダイニングテーブル、ソファー、ヨギボーが置かれ、露天風呂は4人は入れる大型の檜風呂が備えられています。
泉質はアルカリ性単純泉59.6度、加水あり。
内風呂はかけ流し、露天風呂は循環に源泉放流併用です。

 

離れ「丹波」

 

 

ダイニングテーブル、ソファー、ヨギボーが置かれた主室

 

 

 

ベッドルーム

 

部屋付き露天風呂

 

 

内風呂

 

大浴場は二か所、それぞれ内湯と露天風呂があり利用時間は15:00-24:00、6:00-11:00。24時で男女交代となります。
やはり内風呂はかけ流し、露天風呂は循環に源泉放流併用です。

 

 

 

 

 

母屋のブックカフェではフリードリンクがいただけます。

 

ブックカフェ

 

足湯

 

個室ダイニングでいただく夕食は目にも鮮やかな創作料理コース。
以前のオーソドックスな京風懐石コースに比べ、どちらかといえば若い人向けな内容になっています。
私たちにも酒菜として楽しめましたが、昨日の「はなれ宿善積」に比べるとやはり物足りません。
この辺りはコンセプトとして致し方ないところでしょうか。

 

ダイニング棟

 

先 附
苺豆富(美味出汁・山葵・ランプキャビア・セルフィーユ)

 

焼き八寸
銀鱈西京焼き・瓢亭いくら・菊蕪
姫栄螺香草焼き・はじかみ

 

別皿
(本鮪バラちらし・刻み山葵・刻み沢庵・金胡麻)

 

御造里
季節の御造里盛り合わせ
(真鯛・青利烏賊・寒八・地鯵姿・妻一式・伊豆本山葵)

 

取り分けた造り

 

強肴
地金目鯛と大根
(焼き目大根含ませ・金目鯛オリーブソテー・檸檬ソース・
 フレッシュサルサ・濃縮ビネガー・冬野菜)

 

台ノ物
和牛すきやき
(牛蒡笹がき・根深笹打ち・焼き豆富・三つ葉・地玉子)

 

 

食 事
契約農家直送にこまる(青菜漬け・香の物三点)
止め椀
真鯛潮汁(彩葱・針生姜)

 

水菓子
クレームブリュレ

 

 

朝食は焼き魚を中心とした簡素なものですが、余分なものがないだけ美味しくいただけました。

魚は鯵か鯖が選択できます。

 

朝食膳

 

 

 

再訪は微妙ですが、老舗宿のニューコンセプトによるリニューアルの成功例として若いカップルには満足できる施設といえるでしょう。

伊豆長岡温泉「石のや」公式HP
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