訪問日:2021-02-17,18
長野三泊の予定が降雪情報を得て最終日を群馬に変更、急遽探した宿がこちらでした。
今まで全く未チェックだった施設で、カルトな群馬の温泉宿紹介本「群馬の小さな温泉」、「群馬の源泉一軒宿」(小暮淳)にも未収録。
HPで館主は元料理学校和食教員という料理解説に惹かれの予約でしたが果たしてその内容は如何に?
川沿いの一軒宿
素朴な佇まい
立地は川沿いの一軒宿で周囲には何もなしとい私好みのロケーションです。
帳場には陳健一や美作哲夫(二世代前の温泉研究第一人者・故人)の色紙が。
部屋は川に面した六畳に広縁、せっかくの妙義山の遠望ですが対岸に住宅街や会社倉庫のような建物が見えて少し残念です。
部屋
部屋からの眺め
風呂はやはり川沿いに男女別の岩風呂が二箇所。
弱硫黄泉鉄泉ということですが、詳細は不明。冷鉱泉の加温循環と思われます。
入浴可能時間は15:00 -23:00、5:00-10:00。
男性浴場
というわけで、施設はロケーションの良い郊外の小温泉旅館といった趣でこれはといった魅力には欠けるのが正直なところ。
果たして肝心の料理は?
個室に用意された前菜三種盛りを見て「これは当たり」とほくそ笑みました。
造りは通常海産物ですが、事前にお願いしてギンヒカリ(群馬ブランドニジマス)とやはり特産の刺身蒟蒻を。
蒸物も「宝玉蒸し淡雪餡」と凝った内容です。地酒「蓬莱正徳特別本醸造」が進みます。
いや、さすが本調理学校教員、きちんとした料理で最後まで美味しくいただき大満足です。
前菜:公魚南蛮漬け
柚子野菜真薯・柿山椒バター
造り:ギンヒカリ・刺身蒟蒻
妻・酢味噌
濡れ紙(右)をかぶせて供される
焼物:鱒塩焼き・花蓮根・笹巻餅
蒸物:宝玉蒸し
小松菜・梅麩・淡雪餡
揚物:茄子挟み揚げ・薩摩芋
舞茸・たらの芽・春菊
抹茶塩
鍋:上州牛と野菜のすき焼き
とろろだれ
食事:御飯・味噌汁・糠漬け
夜明け
朝食
朝も鮎の一夜干しなど中々の献立でした。
これで一泊11.000円(税込み)はお得、これで施設がもう少し充実していれば再訪したいところですが・・・
西上州湯沢温泉「湯沢館」公式HP