浅間温泉「湯々庵 枇杷の湯」(立ち寄り)
訪問日:2021-02-16,17
浅間温泉の宿は創業240年の歴史を誇る「目之湯旅館 紫山楼」 です。
創業当時は養蚕を営んでおり、その衰退と共に「目に良い」という泉質を売り物に旅館業を開始、現在八代目とか。
なまこ壁の土蔵、太く黒光りする大黒柱、重厚な瓦屋根の家屋に加えて荷物を運搬した名残の平階段「坂廊下」など、往時の建築の贅沢さを目の当たりにしてしばし絶句です。
長いアプローチを抜けて
浅間温泉「目之湯旅館 紫山楼」
なまこ壁の土蔵
新館
といっても明治の建築
重厚な入口と看板
上がり口
館内
館内
荷物を運搬した名残の平階段「坂廊下」
館内
客室「めとば」
客室から土蔵が見える
ラウンジ
風呂は古代檜造りで浅間温泉の新鮮な湯が豪快にかけ流されており、終夜入浴可能。
露天風呂は後付け感ありありですが、決してわるくない。
泉質はアルカリ性単純泉49.7度、完全かけ流し。
男子浴室
古代檜造り
大量のオーヴァーフロー
男子露天風呂
女子浴場
夕刻
夕食は隣室に用意されます。
料理は凝ったものではありませんが、郷土料理と温泉しゃぶしゃぶ、ご主人の手打ち蕎麦を中心としたものです。
通常は海産物も献立にあるようですが、今回は特に信州サーモンと鯉の旨煮をお願いしました。
定番という温泉しゃぶしゃぶは素晴らしい霜降り肉、たっぷりの水菜とブナシメジでいただきます。
最後にふるまわれるご主人手打ちの蕎麦がまた美味い。
造り:信州サーモン・烏賊・本山葵
鯉旨煮
大雪渓純米吟醸冷酒
ビールは今どき大びんが嬉しい
温泉しゃぶしゃぶの見事な霜降り肉
ポン酢でいただく温泉しゃぶしゃぶ
帆立と独活の酢味噌和え
ご主人手打ちの蕎麦
夜の露天風呂
朝食も温泉湯豆腐・塩鮭などシンプルかつ美味、味噌汁と御飯もおいしく満腹です。
朝食膳
宿泊客は日に数組しかとらないということで、今回は一組のみ。
こんな豪勢な宿を一万円台前半という安価な宿泊料で独占できるというのは何とも贅沢な話です。
散策時に気づいたのですが、こちらの入口のお隣は今を時めく「星野リゾート界松本」。
いわば新旧両極端なタイプの宿が隣り合っているという興味深い立地です。
もっとも「星野リゾート」ファンはリノベなしの古い旅館なんぞ全く興味を持たないだろうな。反対に私は同グループの施設には全く興味ないけどw
浅間温泉「目之湯旅館 紫山楼」公式HP
チェックイン前に立ち寄った浅間温泉「湯々庵 枇杷の湯」。
深志(松本)藩主・石川数正公の三男康次の子が初代湯守という、400年の歴史を誇る湯どころです。
浅間温泉「湯々庵 枇杷の湯」
歴史を感じさせる建物
休憩室から
内風呂
露天風呂
露天風呂「殿様の湯」