秩父札所巡り:12番野坂寺・13番旗下山慈眼寺・25番久昌寺・30番法雲寺
宗福寺・「かかしの里」贄川宿
 
訪問日:2019-07-07,08
 
 
秩父市と周辺(小鹿野・皆野)は忘れられたような鄙びた鉱泉宿が点在する、私にとって非常に好ましい地域です。

今回は旧「秩父七湯」の一つ、柴原鉱泉の「柳屋」に宿泊しました。創業江戸末期、手打ち蕎麦と山里の料理が評判の宿です。
ロケーションは山間のどん詰まり、三方を林に囲まれた隠れ家のような場所です。以前入口にあった風情ある旧館は残念ながら取り壊されていました。
 
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山に囲まれた立地
 
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渡り廊下は旧館の名残
 
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玄関
 
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果実酒が並ぶロビー
 
部屋は「ほととぎす」と呼ばれる十畳広縁付きの和室で、すぐ近くの滝壺に清流が音を立てて流れ込んでいます。
 
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部屋
 
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広縁
 
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部屋からは深い林が望まれる
 
すぐそばに滝が落ちる
 
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宿の裏山
 
風呂は改装された内風呂と、木造の湯小屋に造られた露天風呂が各男女別に造られています。
露天風呂からは斜面の岩と林が望まれ、夜には木々がライトアップされます。

温泉はすぐ裏の井戸から汲み上げられたものを加熱循環使用、泉質は単純硫黄泉11.4度・PH8.1・自然湧出1.6L/m。
湧出量・泉温から加熱循環は仕方ないところです。全くオーヴァーフローなしというのは残念ですが、浴場の風情ある造りとロケーションでカヴァーしています。
 
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男性用内風呂
 
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男性用露天風呂
 
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男性用露天風呂
 
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女性用露天風呂
 
隣室に用意された夕食は山の幸だけを使った、素晴らしい内容でした。しかも岩魚と猪は天然ものというこだわり。
調理も優れており、ご主人の手打ち蕎麦も含めて最後まで出汁一滴残さずいただきました。
 
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前菜:蕨旨煮・虹鱒寿司・虹鱒甘露煮
 
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造り:鯉たたき
 
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武甲政宗純米
 
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焼物:天然岩魚塩焼き
 
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蒸し物:茶碗蒸し
 
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台物(椀替わり):天然猪鍋
 
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酢の物:ツルムラサキと蒸し鶏の胡麻和え
 
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揚物:天麩羅盛り合わせ(うこぎ・岩たばこ・岩茸)
 
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食事:手打ち蕎麦
 
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食事:釜炊き筍ご飯
 
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食事:筍炊き込みご飯・香の物
 
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デザート:抹茶アイス・金時・白玉
 
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ライトアップされた露天風呂
 
朝食も素朴ながら好ましい内容です。
 
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朝食食事処
 
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朝食
豆腐(上)が美味い

 

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温泉不動
 
11時チェックアウトまでゆっくりしたあと秩父観光に向かいました。
 
 
以下、秩父観光の写真です。
 
札所12番野坂寺は重厚な三門と美しい庭園で知られています。蓮はほとんど蕾でしたが数本だけ美しい花弁が雨に濡れていました。
 
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大畑・宗福寺は「カエル寺」の異名をとります。カエルの石仏が多数並ぶのがユニーク、蓮はまだ蕾でした。
札所25番久昌寺は春のカタクリで知られていますが、今の時期は紫陽花と水蓮の花が弁天池を彩っていました。
 
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札所25番久昌寺は春のカタクリで知られていますが、今の時期は紫陽花と水蓮の花が弁天池を彩っていました。
 
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「白久串人形芝居」の伝統芸能で知られる白久地区にある、札所30番・瑞竜山法雲寺へ。開山は、鎌倉の本山建長寺・十九世道陰物恵禅師と伝えられます。境内に点在する紫陽花と石仏や寺院の調和が素晴らしい。
 
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札所13番旗下山慈眼寺はおりしも7月8日は同寺「あめ薬師縁日」で、境内で売られる「ぶっかき飴」を食べると眼病に霊験あらたかとか。屋台も多く出て交通規制が行われ、多くの参拝客で賑わっていました。
 
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旧秩父往還の宿場町・贄川宿(にえかわじゅく)へ。
有名な木曽の宿場町と同名ですが、往時の街並みが保存された同地に対し、こちらは「かかしの里」として町おこしに取り組んでいます。
 
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(柴原鉱泉「柳屋」了)