韮崎「青木鉱泉旅館」(立ち寄り)
白根「天恵泉白根桃源天笑閣」(立ち寄り)
夜叉神峠トレッキング

 

訪問日:2019-05-12,13
 

芦安温泉郷は南アルプス・夜叉神峠の登山口近くに位置する素朴な温泉郷です。
中でも「岩園館」は集落から入った林道を登る途中に位置する一軒宿(さらに奥には宿数軒と桃ノ木温泉がありますが)です。
昔から農閑期の地元民と南アルプス登山客のための山宿でしたが、近年は静養客の比率が高くなってきているようです。
 
イメージ 1
川沿いの一軒宿 
 
イメージ 2
新館(手前)と本館
 
イメージ 3
帳場
 
イメージ 4
ロビー
 
部屋は全23室、昔からの本館と新館があり、どの部屋からも南アルプスの山々と御勅使(みだい)川が望まれます。
本館は平日9,000円(税別)からとリーズナブルですが、静養・登山の利用なら内容的には必要にして充分でしょう。
 
イメージ 5
部屋(本館)
 
イメージ 6
部屋からの眺め
 
こちらの温泉は男女別の内風呂、貸し切り展望風呂、そして大岩露天風呂。露天風呂は男女別ですが、男性用の広さはかなりのもの。
43.7度という理想的な温度の源泉がかけ流しされており、女性用も決して小さな造りではありません。
泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩温泉PH9.26、硫酸塩温泉の特徴である白い結晶が岩の表面に付着しています。
これだけの大きさなので場所によって温度が異なり、好きな泉温の位置でゆっくりと南アルプスの山並みを見ながら入浴できます。
 
イメージ 7
男性用大岩露天風呂
 
イメージ 8
男性用大岩露天風呂
 
イメージ 9
男性用大岩露天風呂
 
イメージ 10
男性用大岩露天風呂
 
イメージ 11
男性用大岩露天風呂
 
イメージ 12
成分がびっしりと
 
イメージ 26
性用大岩露天風呂
 
イメージ 13
性用内風呂
 
食事は山の幸を中心としたもの。ただし通常は海産物の刺身や海老の天婦羅などもメニューに上りますが、今回は予約時そうしたものは排除してもらうようお願いしておきました。果たして刺身は馬刺しに、天婦羅はすべて山菜を供してくれました。
 
イメージ 14
夕食膳
 
イメージ 15
前菜四種
 
イメージ 16
小鉢三種
 
イメージ 17
地酒「夜叉神」
 
イメージ 18
馬刺し
 
イメージ 19
じゃが芋煮付け・茶碗蒸し
 
イメージ 20
子持ち鮎塩焼き
 
イメージ 21
山菜天婦羅
 
イメージ 22
和牛すき焼き
 
イメージ 23
コーヒーゼリー
 
イメージ 24
夜の露天風呂
 
イメージ 25
朝食膳
 
こちらは過去何度か利用しましたが最近旅行会社の口コミで否定的なものが数件あり、どんなものかと宿泊してみましたが決してそんなことはありませんでした。むしろ食事などは以前より良くなっており、安価な山宿としては風呂・食事・清潔感とも充分なものでした。ただしあまり愛想が良いとはいえないかもw
 
南アルプス・夜叉神峠の登山基地としてのみならず、優れた温泉目当ての湯治・静養にもお勧めの宿です。
 
 
宿の近くの夜叉神峠は、手軽に南アルプスの素晴らしい眺望が味わえるスポットです。それもクルマで登山口・標高1380メートルまで登ることができるからで、鳳凰三山などの登山口としてよく利用されます。
 
芦安温泉から林道を更にさかのぼり、長野県境近くの一般車通行止めゲートのある夜叉神の森・夜叉神ヒュッテにクルマを停めてトレッキングに出発。
「手軽に」とはいうものの夜叉神峠は標高1790メートル、登山口かから高低差410メートルを平坦地なしのきつい勾配で一気に登るのはなかなかきつい。それでもあえぎながら登れば約一時間で素晴らしい眺望を俯瞰することができます。中でも日本第二位の高峰・北岳(3193メートル)を含む白峰三山の威容には息を飲むことでしょう。
山屋ならここからが本番、鳳凰三山縦走へということになるのでしょうが、素人はここで撤退。縦走終点のひとつ青木鉱泉へクルマで向かいます。
 
イメージ 27
夜叉神峠ヒュッテ
 
イメージ 28
登山口
 
イメージ 29
登山口標識(標高1380m)
 
イメージ 30
令和天皇登山記念碑
 
イメージ 31
ブナ林の中を登る
 
イメージ 32
急に視界が開ける
 
イメージ 33
夜叉神峠より
 
イメージ 34
夜叉神峠より
 
イメージ 35
夜叉神峠より
 
イメージ 36
夜叉神峠より
 
イメージ 37
高山植物
 
イメージ 38
高山植物
 
イメージ 39
高山植物
 
青木鉱泉は旅館というより山小屋ですが、その佇まいは実に素晴らしい。
本館は明治3年建築の建物を当時のご主人が昭和25年に復元したもので、釘を使わない挿し鴨居造り、古式ゆかしい丸窓の並ぶ建築は深山の宿とは思えない豪勢な造りです。
通常宿泊は別棟のバンガローですが、お願いすればこちらの本館にも宿泊できます。

風呂は鉄平石を敷き詰めたものが大小二つ。今回は残念ながら小さいほうでした。
泉質は酸性含鉄泉20度、自然湧出の冷泉を薪で沸かしています。

以前本館に宿泊しましたが、山宿の雰囲気は素晴らしいものの風呂は夜8時まで、食事も山小屋らしい質素なものなので今回は入浴のみにしました。
それにしても1980年代にはほとんどがダートで崖っぷちや河原を走ってたどり着くという困難なアプローチでしたが、新しい道もできて旧道も八割がた舗装路になり、深山の秘湯もぐっと身近になりました。いつかはここを基地に鳳凰三山のチャレンジしたいと思います。
 
イメージ 40
青木鉱泉へ
 
イメージ 41
青木鉱泉看板
 
イメージ 42
青木鉱泉
 
イメージ 43
青木鉱泉
 
イメージ 44
青木鉱泉
 
イメージ 45
青木鉱泉浴室(小)
 
イメージ 46
青木鉱泉浴室(小)からの眺め
 
イメージ 47
青木鉱泉浴室(大)
 
イメージ 48
青木鉱泉本館
 
チェックイン前に立ち寄った「天恵泉白根桃源天笑閣」はPH10.4という日本屈指の高アルカリ泉です。浴槽が温度別に三つあり、大好きな一番ぬるい湯ではいつもうたた寝してしまいます。
 
イメージ 49
「天恵泉白根桃源天笑閣」
 
イメージ 50
三種類の温度の湯舟が設置されている
 
(芦安温泉「岩園館」了)