会津西山温泉「老沢旅館」・早戸温泉「つるの湯」・湯倉温泉「共同浴場」
玉梨八町温泉「玉梨八町温泉共同浴場」「亀の湯」「せせらぎの湯」・横向温泉「中の湯」

 

訪問日:2019-04-24,2
 
 
会津の湯治宿と共同浴場を駆け足で周遊、併せて周辺観光もごらんください。
 
まずは会津西山温泉でもっとも東北の湯治場らしい風情を残す「老沢(おいざわ)旅館」で立ち寄り湯です。つげ義春の温泉エッセイにも描かれた、温泉神社が浴室内にある旅館です。もちろん混浴、20年前の訪問時と何も変わっていません。自炊のみなのが残念。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉[硫化水素型](低張性中性高温泉)、79.8度、掛け流し、入浴料400円、不定休。
湯口コンクリート製の湯路を伝わって、奥から順番に温度が下がる三段階の浴槽です。
 
イメージ 1
素朴な外観
 
イメージ 2
階段を降りて
 
イメージ 3
温度が異なる三つの浴槽
 
イメージ 4
温泉神社
 
イメージ 5
  階段の外観
 
イメージ 6
入口
 
次は金山町の早戸温泉「つるの湯」へ。
昔つげ義春が下った浴場への階段はエレベーターになり、浴室もすっかり近代的になりましたが、こちらのお湯と只見川を望む景色は変わりません。只見川を望む露天風呂は眺望最高。
泉質はナトリウム-塩化物温泉(低張性中性高温泉)53.5度、PH7.0、かけ流し、入浴料600円。
個室休憩室(有料)あり、自炊で宿泊もできます。
 
イメージ 7
早戸温泉「つるの湯」
 
イメージ 8
入口
 
イメージ 9
只見川を望む露天風呂
 
イメージ 10
露天風呂から
 
イメージ 11
露天風呂から
 
イメージ 12
内風呂
 
イメージ 13
温泉神社
 
イメージ 37
早戸温泉「竹のや旅館」も人気
 

只見川のビュースポットを何か所か。
 
 
イメージ 38
尾瀬街道みしま宿付近のJR第一只見川橋梁
 
イメージ 39
沼沢湖
 
「かねやまふれあい広場」で写真を写していたら、ちょうど只見線の列車が通過して超ラッキー。何せ本数の少ない路線なので、時刻表を見て待つでもしないとなかなか写せない写真です。
 
 
イメージ 14
金山ふれあい広場にて
 
早戸温泉から国道252号線を16㎞ほど南下した、やはり只見川沿いにある「湯倉温泉共同浴場」。
かつての鄙びた建物は新しく建て直されていましたが素晴らしい湯はそのまま。窓外の排水口からの堆積物がすごい。
泉質は塩化物泉 60.6℃、かけ流し(湯口の湯貯めに蓋があり、熱くなったら閉じて温度調節する仕組みになっています。
入浴料は協力金として、無人の入り口にある箱に200円以上を入れて入場します。
隣接する「鶴亀荘」は鄙びた雰囲気で好ましく、入浴したかったが現在立ち寄りはやっていないとのことでした。
 
イメージ 15
湯倉温泉共同浴場
 
イメージ 16
湯倉温泉共同浴場浴室
 
イメージ 17
堆積物
 
イメージ 18
湯倉温泉「鶴亀荘」
 
玉梨八町温泉には日帰り温泉施設が三ヶ所あり、一番素朴なのが唯一の旅館「恵比寿屋」の川向いのある「玉梨八町温泉共同浴場」です。物置小屋かと勘違いしそうな小屋に小さなコンクリート製の湯舟があり、玉梨源泉がかけ流しされています。
ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)PH6.5、入浴料(協力金)200円。
 
 
イメージ 19
小さな小屋が玉梨八町温泉共同浴場
 
イメージ 20
玉梨八町温泉共同浴場
 
イメージ 21
玉梨八町温泉共同浴場浴室
 
「恵比寿屋」の隣にはやはり共同浴場の「亀の湯」があります。こちらは玉梨源泉と八町源泉の炭酸泉が混合された混浴です。入浴料(協力金)200円。
 
イメージ 22
共同浴場「亀の湯」
 
イメージ 50
共同浴場「亀の湯」浴室(金山HPより)
 
そして金町町営温泉施設「せせらぎの湯」はその二つの源泉が別々に堪能できる大型施設。
八町源泉はぬる目の炭酸泉、含二酸化炭素-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性温泉)PH6.4です。
 
イメージ 23
金町町営温泉施設「せせらぎの湯」
 
イメージ 51
「せせらぎの湯」(HPより)
 
奥会津から東会津に移動します。
途中にある柳津(やないづ)温泉の象徴、「福満虚空藏菩薩(ふくまんこくうぞうぼさつ)圓藏寺」です。1200年の歴史をもつ古刹で、「赤べこ」発祥の地でもあります。ちょうど昨日から桜が満開ということで、只見川と荘厳な寺社の景色に花を添えてくれました。
 
イメージ 49
只見川と桜
 
イメージ 40
岩盤の上の古刹
 
イメージ 41
御手洗所
 
イメージ 42
本堂
 
イメージ 43
本堂
 
イメージ 44
本堂と桜
 
イメージ 45
本堂から只見川を望む
 
イメージ 46
「赤べこ」の生まれ故郷
 
イメージ 47
牛をなでると福が
 
イメージ 48
只見川と桜
 
柳津・若松では薄日が差していたものの、標高が上がるにしたがって次第に霧と雲の中へ。冬季通行止めが解除されたばかりの 磐梯吾妻レークライン周辺は残雪に覆われ新緑の兆しさえありません。紅葉時期は多くの人で賑わう中津川渓谷も人の気配なし。
せっかくの眺望もほとんどなく、たまたま日が差した秋本湖で写真が写せたのみで、磐梯山の雄姿も見られず。磐梯高原はまだまだ冬のさ中でした。
 
イメージ 33
秋本湖
 
イメージ 34
桧原湖
 
イメージ 35
雪の磐梯高原
 
イメージ 36
熊笹が寒々しい
 
横向温泉は福島で温泉湯治発祥の地と言われ、「上の湯」「中の湯」「下の湯」があります。
一日二組限定の「下の湯 滝川屋」は以前ご紹介しました。
 
「中の湯」は由緒正しい「農民温泉」のひとつです。外観はまるで農家、自己申告で300円支払って風呂へ。
いかにも東北の湯治場らしい鄙びた雰囲気が素晴らしい。すぐ横には川が流れ、河原の露天風呂もあります。
泉質は単純泉28.6度PH7.0、加温ですが内湯・露天とも豪快にかけ流ししています。宿泊は自炊のみ。
 
イメージ 24
外観はまるで農家
 
イメージ 25
上がり口
 
イメージ 26
支払いは自己申告
一人300円なのに全部で1,700円しかない!
誰か100円チョンボした?それとも1,000円抜いた
温泉の神様のバチが当たるぞ!
 
イメージ 27
男性用内湯
外は川と露天風呂
 
イメージ 28
男性用内湯
 
イメージ 29
女性用内湯
 
イメージ 30
露天風呂
 
イメージ 31
露天風呂
 
イメージ 32
露天風呂

会津にはまだまだ魅力的な温泉がたくさんありますが、今回はゴールデンウィーク前で冬季休業中の施設が多く、土湯峠まぜっかく行ったのにも関わらず開業二日前という宿もありました。また季節を変えて訪問したいと思います。
 
(奥会津の湯治場巡りと周辺観光 了)