栗駒「瀬美温泉」「入畑温泉」(立ち寄り)
訪問日:2018/11/5,6
栗駒の「夏油(げとう)温泉」は、昔ながらの東北ならではの湯治場の雰囲気をそのまま残した宿と言えます。
その佇まいは正に「温泉ワンダーランド」。いまにも崩れそうな湯治棟や川沿いに並んだ湯小屋の風情は独特のもので、自分の温泉巡りの原点を想起させられ、涙がでるくらい感激しました。
その佇まいは正に「温泉ワンダーランド」。いまにも崩れそうな湯治棟や川沿いに並んだ湯小屋の風情は独特のもので、自分の温泉巡りの原点を想起させられ、涙がでるくらい感激しました。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/34/94/j/o1240082614516699258.jpg?caw=800)
川沿いに並ぶ湯小屋の風情
昭和40年代まではランプの宿で、バスも途中までしか入らなかったという秘湯中の秘湯。
東北道・北上金ヶ崎ICから約40分、特に瀬美温泉から先はクルマ一台がやっとの林道を9キロ走ると、深山中にいきなりかなりの規模の温泉宿舎群が現れます。
一つは「夏油温泉ホテル」、もう一つが今夜の宿「元湯夏油」です。
東北道・北上金ヶ崎ICから約40分、特に瀬美温泉から先はクルマ一台がやっとの林道を9キロ走ると、深山中にいきなりかなりの規模の温泉宿舎群が現れます。
一つは「夏油温泉ホテル」、もう一つが今夜の宿「元湯夏油」です。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/92/19/j/o1240082614516699267.jpg?caw=800)
夏油温泉への林道
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/74/85/j/o1240082614516699277.jpg?caw=800)
夏油温泉
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/3d/a8/j/o1240080714516699283.jpg?caw=800)
元湯夏油の宿泊棟
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/f2/99/j/o1240082614516699290.jpg?caw=800)
丁場とロビー
湯治客を主体とした宿なので二食付きはむしろ少数派、本館の二階旅館部に案内されますがトイレ・冷蔵庫はもちろんテレビもなし。かろうじて広縁と鏡台があり、若干の眺望もあります。
しかし七棟ある湯治棟にはそれらすらなく、自炊しながらひたすら温泉浴に励みます。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/1b/22/j/o1240082614516699295.jpg?caw=800)
本館(旅館部)部屋
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/71/4c/j/o0834055014516699300.jpg?caw=800)
部屋からの眺め
さてそんな鄙びた湯治棟が立ちならぶ中を通って露天風呂へ。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/17/b5/j/o1240082614516699308.jpg?caw=800)
湯治棟が並ぶ1
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/fd/93/j/o1240082614516699315.jpg?caw=800)
湯治棟が並ぶ2
一番奥の長い階段を降りると高温の「大湯」と唯一屋根のない「疝(せん)気の湯」、女性専用の「滝の湯」があります。また風呂ごとに女性専用時間が設けられています。
「滝の湯」以外全て混浴のため「露天風呂内部撮影厳禁」とのことで、「疝気の湯」以外の湯船の様子をお伝えすることができず残念です。
泉質・泉温は写真ごとに記します。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/c3/19/j/o1240082614516699322.jpg?caw=800)
長い階段を降りて湯小屋へ
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/22/5b/j/o1240082614516699331.jpg?caw=800)
熱めの「大湯」
ナトリウム・カルシウム塩化物泉47.9度
大湯と真湯
*撮影禁止につきHPより
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/90/bc/j/o1240085114516699340.jpg?caw=800)
大湯から見た夏油川
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/36/60/j/o1240082614516699352.jpg?caw=800)
疝(せん)気の湯1
ナトリウム・カルシウム塩化物泉49.8度
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/19/2c/j/o1240082614516699359.jpg?caw=800)
疝気の湯2
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/a7/44/j/o1240082614516699368.jpg?caw=800)
滝の湯
ナトリウム・カルシウム塩化物泉54.1度
目の湯と滝の湯
*撮影禁止につきHPより
そして湯治棟群の途中からやはり長い階段を降りると「真(しん)湯」、川を渡った「目の湯」があり、いずれもぬる目。
いずれも温泉ファン垂涎の「足元湧出」、しかも全て異なる泉質で掛け流しという正に温泉天国、しかも全て川沿いのロケーションで昭和のムードが横溢する湯治棟群とくれば鄙び系温泉ファンにはヨダレものの施設でしょう。
いずれも温泉ファン垂涎の「足元湧出」、しかも全て異なる泉質で掛け流しという正に温泉天国、しかも全て川沿いのロケーションで昭和のムードが横溢する湯治棟群とくれば鄙び系温泉ファンにはヨダレものの施設でしょう。
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/f4/aa/j/o1240082614516699374.jpg?caw=800)
真湯と目の湯
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/85/20/j/o1240082614516699381.jpg?caw=800)
真湯と夏油川
ナトリウム・カルシウム塩化物泉55.1度
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/a3/cc/j/o1240080614516699391.jpg?caw=800)
目の湯から見た真湯
![イメージ 19](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/dc/7a/j/o1240082614516699396.jpg?caw=800)
目の湯
ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉49.8度
![イメージ 20](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/80/76/j/o1240082614516699403.jpg?caw=800)
目の湯から見た疝季の湯と大湯
滝もみえる
滝もみえる
![イメージ 21](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/73/87/j/o1240082614516699409.jpg?caw=800)
目の湯の橋から見た夏油川
そして二つある内風呂も素晴らしい。昔ながらの湯治湯「白猿の湯」、比較的新しい湯治棟「駒形館」に造られた「小天狗の湯」があり、特に後者は木をふんだんに使って古びた湯治場らしからぬ贅沢な造りが気に入りました。
天井のが昔ながらの湯小屋の造りで換気がしっかりしており、湯気がまったくこもらない。和モダン宿にあっても違和感のないお洒落な浴室です。
![イメージ 22](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/7f/c6/j/o1240082614516699414.jpg?caw=800)
小天狗の湯・脱衣場
![イメージ 23](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/50/89/j/o0612093014516699417.jpg?caw=800)
小天狗の湯
ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉45.9度
![イメージ 24](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/98/a3/j/o1240082614516699424.jpg?caw=800)
夕方の真湯・目の湯1
![イメージ 25](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/ea/50/j/o1240082614516699431.jpg?caw=800)
夕方の真湯・目の湯2
![イメージ 26](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/90/b8/j/o1240082614516699434.jpg?caw=800)
湯治棟に火が灯る
夕食は広間でいただく湯治食。
今回は若干品数が多めの「経塚膳」コースを選択しましたが、私の年齢的には充分すぎる量でした。
味は特別美味しいというわけではありませんが、決して「湯治食だから仕方ない」というレヴェルではなくすべて普通にいただけました。中でも里芋のきのこ餡掛け、宿自慢の破竹筍は逸品でした。
今回は若干品数が多めの「経塚膳」コースを選択しましたが、私の年齢的には充分すぎる量でした。
味は特別美味しいというわけではありませんが、決して「湯治食だから仕方ない」というレヴェルではなくすべて普通にいただけました。中でも里芋のきのこ餡掛け、宿自慢の破竹筍は逸品でした。
またなぜか刺身の薬味が摺りおろした本山葵だったのにはビックリ。はっきり言って二級品の刺身に本山葵という取合せは初めてでしたが、薬味で刺身の味が倍増するというのは再認識。しゃぶしゃぶの肉質もなかなかで、こうした宿の食事としては充分満足が行くものでした。
![イメージ 27](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/4f/f3/j/o1241080314516699439.jpg?caw=800)
夕食膳
前菜・網茸卸・里芋きのこ餡掛け、刺身三点など
前菜・網茸卸・里芋きのこ餡掛け、刺身三点など
![イメージ 28](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/74/74/j/o1243088714516699444.jpg?caw=800)
川鱒塩焼き・天麩羅
![イメージ 29](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/96/10/j/o0900060014516699450.jpg?caw=800)
北上・前沢牛のしゃぶしゃぶ
![イメージ 30](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/5d/c1/j/o1240082614516699455.jpg?caw=800)
夜の真湯
![イメージ 31](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/7a/32/j/o1240082614516699460.jpg?caw=800)
夜の目の湯
![イメージ 32](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/a9/fd/j/o1240082614516699464.jpg?caw=800)
朝食はバイキング
![イメージ 33](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/ef/2d/j/o1240077914516699470.jpg?caw=800)
朝食
夜中(21:30)から露天風呂は清掃してお湯をためるということで、朝までは内風呂に。そして夜明けと同時に露天風呂をはしご。合計12,3回は入浴したかw
こんな宿に一週間くらい滞在して温泉三昧したら身体も心もふやけてフニャフニャになってしまいそう、そんな思いにかられた素晴らしい宿でした。
![イメージ 34](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/ae/ad/j/o1240082614516699479.jpg?caw=800)
夏油付近の紅葉
![イメージ 35](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/29/88/j/o1240082614516699489.jpg?caw=800)
夏油付近にて
夏油温泉を出たあと近隣の「瀬美温泉」へ。かつては小さな鄙びた湯治場でしたが、最初からあった露天風呂以外を近代的にリニューアル、「深山のお洒落宿」として女性に人気になり、今は新館や新しい風呂もできています。
かつては憧れた宿でしたが、今は宿泊する気はしないなあ。
かつては憧れた宿でしたが、今は宿泊する気はしないなあ。
![イメージ 36](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/57/91/j/o1240080914516699495.jpg?caw=800)
瀬美温泉入口
![イメージ 37](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/10/94/j/o1240083214516699501.jpg?caw=800)
瀬美温泉
![イメージ 38](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/c5/28/j/o1240082514516699506.jpg?caw=800)
瀬美温泉内湯
![イメージ 39](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/55/b8/j/o1240082614516699511.jpg?caw=800)
瀬美温泉露天風呂
![イメージ 42](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/b6/72/j/o1240082614516699521.jpg?caw=800)
瀬美温泉付近
![イメージ 43](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/2c/83/j/o1240082614516699523.jpg?caw=800)
入畑湖
また夏油までの道のりでは数キロごとに聞いたこともない温泉の看板が現れ、見てみると農家のような建物の温泉施設ですがどこもお客が入っている様子。これは東北に昔からある「農民温泉」で、農閑期近所の農民が集まって娯楽がてら湯治を楽しむ伝統がいまだに残っているということでしょう。
そんな一軒「入畑温泉」にローケーションに惹かれて立ち寄り。入畑ダムの真下に位置する宿で、お湯は循環で魅力はありませんが紅葉の渓谷を望むロケーションが素晴らしい。また昔銭湯によくあった電気風呂があって久々にシビれましたw
![イメージ 40](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/c2/ab/j/o1240082614516699530.jpg?caw=800)
入畑温泉
![イメージ 41](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/e5/e7/j/o1240082614516699533.jpg?caw=800)
入畑温泉浴室
(栗駒 夏油(げとう)温泉「元湯 夏油」了)