「小木曽製粉所 安曇野店」(食事)
 
訪問日:2018/9/17,18
 
 
 白骨温泉は標高1400メートル、岐阜県境の安房峠近くに湯けむりを上げる人気温泉地です。
こちらの訪問は四度目ですが、今回は初めての宿「山水観 湯川荘」に宿泊しました。
温泉街から谷底に向かって急斜面を下り、急流に架かる吊り橋をクルマで渡ってたどり着く、二本の川に挟まれた素晴らしいロケーションの宿です。
 
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宿への吊り橋をクルマで渡る
 
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車上から
 
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吊り橋の下の急流
 
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谷底の一軒宿
 
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宿入口
 
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ロビー
 
窓からは山々と木々と渓谷が望まれ、川音がうるさいくらいに聞こえてきます。
 
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部屋
 
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広縁
 
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部屋からの眺め
 
こちらは充実した風呂のラインアップがウリで、50年の歴史を持つ男女別の浴場(白骨の名前の由来となった白い堆積物が湯船を覆って素晴らしい)の他にやはり古くからの夫婦風呂、川沿いの大きめな露天「ほお」、木々に囲まれた風情豊かな「山ぶんどう」、屋根付きの岩風呂「うりが」の三つがあり、どれも空いていれば無料で貸切入浴が可能です。
 
泉質は含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(硫化水素型)50度、かけ流し。
箱根などにある蒸気造成の白濁泉と異なり、自然湧出なので成分が沈殿するようなことはありません。
その白濁した熱めの湯に終日入浴が可能です。
 
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男子浴室
 
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夫婦風呂
 
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貸切風呂「ほお」
 
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貸切風呂「山ぶんどう」
 
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貸切風呂「うりが」
 
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囲炉裏を切った休憩室
 
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卓球場
 
食事は老人用(?)の少なめコース(六菜)を注文。最近すっかり食が細くなり、通常メニューだと食べきれないこともしばしばなので、少量コースが選択できる宿ではなるべくそちらを選びます。
量は少ないが味は上々、腹八分目で満足です。
 
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小鉢:三つ葉の胡麻よごし
酢の物:岩魚なます・アカシアの花・きくらげ
香の物:山ごぼう梅肉和え
 
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造り:ミヤマ紅鱒
 
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焼物:岩魚塩焼き
 
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蒸し物:蕎麦まんじゅう
 
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台物:乳白色鍋(温泉水と野麦峠ブラウンスイス丑の牛乳・信州味噌)
放牧豚と地野菜
 
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デザート
 
食休み後、せっかくだから全浴場を一巡り、改めて気に入った大浴場と「ほお」の貸切風呂に入浴しました。
露天風呂の真上には北斗七星がくっきりと見えて、冷たい川風に吹かれながら至福のひと時を過ごしました。
 
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夜の露天風呂
 
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夜明け
 
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朝食膳:手造り豆腐・温泉粥・塩鱒など
 
ただこれは一部の湯治宿を除いた白骨全体に言えることですが、人気故か宿泊料が施設・食事などを考慮するとかなり高額の値付けになっています。
 
その分温泉が充実じているので、入浴施設料と思えば致し方ないのかもしれませんが・・・
 
 
宿泊前に立ち寄った大王わさび農園の写真を。
この清流と水車小屋が黒澤明作品「夢」に使われたのは周知の通りです。
北アルプスを背にたたずむ道祖神が旅愁を誘います。
 
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水車小屋
 
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清流
 
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水車小屋とボート
 
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わさび田
 
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わさび田と橋
 
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わさび田
 
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道祖神1
バックは北アルプス
 
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道祖神2
 
昼食は今長野で評判の「小木曽製粉所」グループ安曇野店で蕎麦をいただきます。
今までの常識を破ったセルフの本格蕎麦で、経費を抑えて「三たて(挽きたて・打ちたて・茹でたて)」の蕎麦が何と500円で提供されます。
いわば「丸亀製麺」の蕎麦屋版。
しかも中盛り・大盛りも同じ500円ということで、ほとんどの人が大盛りを注文しています。
トッピングも天麩羅各種・山賊焼き(北信郷土料理の鷄唐揚げ)・とろろなどが100円から200円で。
並んで茹でたて蕎麦をトレイに乗せてもらい、トッピングを各自でとって会計するシステムです。
蕎麦は二八で出汁は若干甘目。
「三たて」だけに従来のセルフのレベルは優に超えており、もう立ち食い蕎麦店や従来の町の蕎麦屋さんにはもちろん、もし十割が供されたり出汁も辛口が選択できるようになれば専門店にもかなりの脅威となるでしょう。
現在は長野県内中心に店舗展開していますが、2018年6月に初めて県外一号店が神奈川兼の大和に出店。こうなると首都圏の蕎麦屋さんも、うかうかしていられなくなりそうです。
 
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「小木曽製粉所」安曇野店
 
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入り口
 
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オープンと同時にこの行列
 
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大盛りざる蕎麦と山賊焼き
 
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中盛りざる蕎麦とごぼう掻き揚げ
 
(白骨温泉「山水観 湯川荘」了)