訪問日:2018-06-13,14
 
*当館は令和元年9月末日をもちまして、閉館しました
 
 
山梨県(峡南部)鰍沢町は富士川の上流にある美しい地域です。
その支流大柳川の奥には十谷という集落があり、三軒の温泉宿が湯けむりを上げています。

以前絶景露天風呂と地採り食材がが素晴らしい「山の湯」をご紹介しましたが、今回は一番奥に位置する「十谷上湯 源氏の湯」のご紹介です。
 
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宿入口
 
古くは「源氏荘」と呼ばれる老舗宿でしたが、2010年に先日ご紹介した奈良田温泉「白根館」が買取り、現在その息子さんご夫婦が営業をされています。
なので「白根館」と連泊するとどちらかが1,000円引きになるという嬉しいサーヴィスもあります。

「源氏荘」時代は何度か利用しましたが、代替りしてからは初訪問、約30年振りの宿泊になります。

宿泊して驚いたのは、いまだに携帯もWi-Fiもまったくつながらないということ。俗世を忘れて静養するにはもってこいの環境です。
 
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源氏の湯本館
 
部屋は大柳川沿いの新館、リフォームがなされて快適です。
 
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新館部屋
 
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広縁
 
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広縁からの眺め
 
こちらの名物は吊り橋を渡って行く、巨石を中心に造られた「かじかの大岩風呂」。恐ろしいような大岩の下に源泉槽が、その前に大きな露天風呂が造られています。
時間によって男女別・混浴と決められています。

大柳川や滝、深山の景色を眺め、山鳥や河鹿蛙の鳴き声を聞きながらゆっくりとぬる目のお湯に浸かっていると時を忘れてしまいそう。
 
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吊り橋を渡って露天風呂へ
 
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露天風呂入口
 
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「かじかの大岩風呂」
 
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大岩風呂内の源泉槽
 
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露天風呂1
 
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露天風呂2
 
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露天風呂3
 
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「ながめの湯」1
 
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「ながめの湯」2
 
もう一つは「ぶんぶく風呂」と呼ばれる、大きな鉄製の茶釜を配した浴場。加熱槽と源泉槽を備えています。

泉質はカルシウム・ナトリウム・塩化物泉(低張性アルカリ性低温泉)、PH8.6. 湧出量, 毎分約88.8リットル/分、泉温31.3度、加熱。源泉槽は掛け流しで飲用可。苦くて胃腸病に効用がありそうな味です。
 
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「ぶんぶくの湯」源泉槽
 
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「ぶんぶくの湯」加熱槽
 
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効能書
 
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休憩所
 
食事処は座敷から囲炉裏の間に改装されていました。
夕食の内容は地のものを中心に調理、センスよくあしらった山里料理です。
以前は田舎の宿らしい素朴な料理でしたが、代替りしてからは若い経営者らしい現代風のコースになって中々楽しめます。
 
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食事処
 
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夕食膳
 
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*食前酒
ブルーベリーワイン
*小鉢
焼き木の子霙和え
破竹筍土佐煮
 
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*前菜五種
蕨のお浸し
茄子味噌田楽
焼椎茸とツルムラサキの山掛け
ゆでもろこし
筍の梅肉和え
 
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春鶯囀(しゅんのうてん) 「活」
 
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*造り
手造り刺身蒟蒻
 
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*蒸し物
蕎麦の実餡掛け茶碗蒸し
 
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*台物
木の子と野菜のホイル焼き
あさつき味噌掛け
 
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*焼物
山女魚の塩焼き
 
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*揚物(天麩羅)
ヤングコーン
ズッキーニ
破竹筍
 
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*鍋
蕎麦掻き汁
 
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*炊き込御飯
明野町(山梨)産コシヒカリ
蕎麦掻き汁
 
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*水物
柚子シャーベット
 
露天風呂は21時までですが、内湯は終夜入浴可能。いつも通り夜中に何度も入浴を楽しみました。
 
朝食は温泉粥・湯豆腐などのヘルシーメニュー。
ゆっくりと頂いたあと、もう一度露天風呂を堪能して帰途につきました。
 
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朝食膳
 
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道中にある「不動の滝」
 
 
(十谷温泉「十谷上湯 源氏の湯」了)