*「満山荘」は2016年1月後継者問題で廃業予定だった沓掛温泉「おもとや」を改装して移転、旧施設は同年6月「伊奈里館」として改装・新規開業しました。
記事は2008年7月訪問時のものです。

 

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奥山田温泉「満山荘」は「日本秘湯を守る会」に所属し、よく温泉雑誌などにも紹介されていますのでご存知の方も多いかと思います。
 
須坂から山田温泉、五色温泉などを経由して高原の山田牧場に程近い標高千五百メートルの一軒宿、それが「満山荘」です。
絶景と味覚の宿として知られていますが、梅雨時という時節柄やはり眺望には恵まれませんでした。
しかし朝は雨も上がり、時折雲の合間から遠く北アルプスを望むことが出来ました。
 
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宿外観
 
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宿入り口
 
宿の外見はどこにでもある小さな山宿といった佇まいですが、内装はお洒落に改装されて今風になっています。
部屋は囲炉裏付きでゆったりした造り、布団は嬉しい敷きっ放し。
 
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ロビー
 
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館内
 
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部屋1
 
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部屋2
 
内風呂は山小屋風の風情あるもので、石造りの湯船は熱目とぬる目の二槽に分けられています。
隣接した露天風呂はコンクリート造りですが、正面に遥かな山々を俯瞰出来る贅沢なロケーション。
どちらにも淡く白濁したお湯が溢れています。
泉質は単純硫黄泉96度、30リットル/分、PH 7.8、掛け流し(加水有り)。
 
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内風呂1
 
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内風呂2
 
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露天風呂1
 
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露天風呂2
 
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夕暮れと遥かな北アルプス
 
こちらの宿は料理も評判です。
若主人の奥様の手作り「北信濃風いなか料理」と題されたコースは夕刻の山々を望む食事処「風土(ふうど)」 で頂きます。
 
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食事処「風土(ふうど)」
 
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夕食膳
 
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地酒「水尾」純米
 
緑の長皿に盛られた前菜から長芋そうめん、馬刺し。
揚げたての山菜天麩羅は一品ずつ奥さんが各席に運んできてくれます。
他にもチーズ茶碗蒸しや牛ヒレと冬瓜の吸い物など和洋折衷の創作料理も美味。
 
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長皿(小芋練り海胆・蕗味噌、葉山葵お浸し、行者ニンニク檸檬酢、蕗煮など)
 
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馬刺し、長芋そうめん、山菜からし味噌、牛乳豆腐
 
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揚げたてを順番に供される山菜天麩羅
 
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チーズの茶碗蒸し
 
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牛ヒレ冬瓜のお吸い物
 
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岩魚塩焼き
 
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野沢菜茶漬け
 
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柚子シャーベットと苺
 
朝食はバイキング、といってもこれも手作り感あふれるもので、ありがちなお決まりメニューを並べたものとは一味も二味も違います。
 
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朝食のバイキング
 
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朝食
 
天候に恵まれなくとも充分お湯と料理を満喫させて頂きました。
 
これで絶景の山々の眺望があったら・・・
次回は是非とも好天の季節に予定を立ててお邪魔したい気持ちで宿を後にしました。
 
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山田牧場
 
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道で出会ったお猿さん
 
 
 
(奥山田温泉「満山荘」了)