訪問日:2006-05,15,26, 2007-06,11,12他
今回は私が今までに一番多く宿泊したお気に入り宿をご紹介します。
十数年で15,6回は宿泊(ほとんどが連泊)したでしょうか。
こちらは残念ながら2009年1月に廃業してしまいましたが、関東にありながら東北の湯治場の雰囲気を持った稀有な宿でした。
十数年で15,6回は宿泊(ほとんどが連泊)したでしょうか。
こちらは残念ながら2009年1月に廃業してしまいましたが、関東にありながら東北の湯治場の雰囲気を持った稀有な宿でした。
山梨県須玉町、ラジウム泉で有名な増富温泉の高台にその「古湯 金泉湯(きんせんとう)」はひっそりと営業していました。
まずアプローチが良い。
増富温泉街のはずれ、車幅いっぱいの坂道を登って車を駐車場に停めたあとは坂道を徒歩で登らなければなりません。
しかしこの道が、苔むした道祖神や石碑が建つ風情ある山道です。
増富温泉街のはずれ、車幅いっぱいの坂道を登って車を駐車場に停めたあとは坂道を徒歩で登らなければなりません。
しかしこの道が、苔むした道祖神や石碑が建つ風情ある山道です。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/14/b3/j/o0550042014516691794.jpg?caw=800)
宿への道1
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/96/d3/j/o0640048014516691799.jpg?caw=800)
宿への道2
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/3f/9c/j/o0640048014516691801.jpg?caw=800)
宿への道3
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/fa/ed/j/o0640048014516691806.jpg?caw=800)
宿への道4
そして宿に近づくと今にも崩れそうな廃屋が見えてきます。
最初はここに泊まるのかと驚きましたが、旧宿泊棟の廃屋と聞いて一安心。
しかし実際宿泊する本館もかなり老朽化しており、まず関東近県ではダントツの鄙び系温泉宿という風情です。
最初はここに泊まるのかと驚きましたが、旧宿泊棟の廃屋と聞いて一安心。
しかし実際宿泊する本館もかなり老朽化しており、まず関東近県ではダントツの鄙び系温泉宿という風情です。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/95/57/j/o0640048014516691810.jpg?caw=800)
旧宿泊棟1
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/96/43/j/o0640048014516691814.jpg?caw=800)
旧宿泊棟2
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/16/79/j/o0640048014516691819.jpg?caw=800)
旧宿泊棟3
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/ec/c4/j/o0640048014516691821.jpg?caw=800)
宿入り口
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/53/fd/j/o0640048014516691829.jpg?caw=800)
上がり口
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/a6/ff/j/o0570041014516691835.jpg?caw=800)
古びた階段
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/78/b4/j/o0640048014516691841.jpg?caw=800)
部屋から旧宿泊棟を望む
ただこちらで特質すべきはやはり温泉で、効能あらたかな増富温泉の中でも一番の湯質という評判です。
木造りの源泉槽は通常6,7人が入浴できる大きさで混浴。小さな女性用浴室もありますがこちらはほとんど使用されていませんでした。
混雑期には体を寄せながら30人近くが入浴したこともありました。
木造りの源泉槽は通常6,7人が入浴できる大きさで混浴。小さな女性用浴室もありますがこちらはほとんど使用されていませんでした。
混雑期には体を寄せながら30人近くが入浴したこともありました。
泉質は放射性ホウ酸炭酸食塩泉31.8度。
このぬる目の湯に一時間から二時間入浴します。我慢できない人は併設された加熱槽で体を温めて再び入浴。
お年寄りが多いものの、やはり混浴というのは楽しいもので、世間話をしているとすぐに一時間くらいは過ぎてしまいます。
冬場はちょっとつらいですが、夏場は実に気持ちよく、私はいつも一日八時間ほど入浴しました。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/d2/0d/j/o0590042014516691846.jpg?caw=800)
源泉槽(左)と加熱槽
食事は部屋に運んできてくれますが、内容は家庭料理風湯治食でした。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190730/11/shun-1956/7a/84/j/o0640048014516691851.jpg?caw=800)
夕食
泉温の関係で晩秋から春先まではほとんど宿泊客がなく、宿の経営もなかなか大変だったようで、前述したように2009年1月に廃業してしまいました。
その後現地を訪れたときには宿への道は草に覆われては廃道になっており、浴室は壊れてしまったままという話でした。
その後現地を訪れたときには宿への道は草に覆われては廃道になっており、浴室は壊れてしまったままという話でした。
良い意味でも悪い意味でも、もうこんな宿には二度と出会うことはないだろうと思うと感慨深い思いです。
(増富温泉「古湯 金泉湯(きんせんとう)」了)