訪問日:2017-05-22
 
 
最近ハマっているメディアやブログでもほとんど紹介されない「穴場宿」巡り。
今回は山梨県塩山市でも最東部、標高1260mの多摩川源流、丹波山村にほど近い上荻原にひっそりと佇む一軒宿「山の湯宿 はまやらわ」です。
本当は秘密にしておきたい宿ですが・・・
 
塩山市のHPを検索していて偶然みつけたもので、楽天・じゃらんなど小さな宿に対応する旅行会社とも一切契約なし、ブログ検索でも僅か二つあがってくるのみ。
ただ国道沿いに売店がある蕨(わらび)餅だけは結構な人気のようで、二度TVでも紹介されたということです。
 
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橋を渡って
 
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宿の前の清流(多摩川源流)
 
さて宿はその売店から清流を渡り奥まった入口から入る古民家で、早速ワンちゃんがお出迎え。
道路から少し奥まったところにあるので、車の音も全く聞こえず山奥の森の中にいるようです。
 
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門と八重桜
 
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ワンちゃんがお出迎え
 
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宿へ
 
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玄関
 
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民芸調の館内1
 
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民芸調の館内2
 
客室は僅か三部屋しかありません。
それぞれ十畳・八畳・板間三畳という贅沢な広さです。まったくの一軒宿なので周囲は広大な森林のみ。
 
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部屋
 
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板間から庭を望む
 
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名物の蕨(わらび)餅
 
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部屋からの眺め1
 
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部屋からの眺め2
 
風呂は大きく窓を取った木造りの好ましい佇まい。
アルカリ性単純泉を加熱循環ですが、終日入浴できるのは嬉しいところです。
大小浴室があり通常はそれぞれ部屋ごとの貸切制ということですが、今回は私たちひと組のみなので大きめの浴場みの利用になりました。

山鳥の飛び交う森林が陽光で表情を変化させる様を眺めていると、時間を忘れていつまでも浸かっていたくなります。
 
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浴場1
 
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浴場2
 
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浴場3
 
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浴場からの眺め
 
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小浴場
 
そして別室に用意された夕食は評判通りの素晴らしいものでした。
山菜の季節には少々遅かったものの、十種類以上様々な味付けの自家採り山菜料理と二種類の山女魚焼き、コシアブラたっぷりの贅沢な地鶏鍋に山菜天麩羅、山菜炊き込みご飯と盛りだくさん。
多摩川源流の湧水は鮮烈な旨さで、料理は全てその湧水が使われています。
 
宿泊料は10,000,13,000,15,000円(税・サ別)の三種類で今回は真ん中のコースでしたが、余程の健啖家でないかぎり10,000円コースで充分でしょう。
最上級コースは鍋が牛しゃぶになるそうです。

山梨では珍しく車麩が出てかんずりも置いてあったので「新潟のご出身ですか?」と訪ねたら驚かれました。女将さんが当地の生まれだそうです。
 
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夕食膳
 
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八海山純米吟醸とかんずり
 
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カタクリの茎と花の甘酢・こごみオーロラソース・野葺浸
 
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車麩煮・野芹黄身和え・山独活と茗荷茸モロミ
 
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コシアブラ胡麻和え・うるい味噌だれ・鴨ロース
 
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野芹胡麻和え・白木耳味噌だれ
 
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山女魚塩焼き
 
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山女魚田楽
 
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山菜天ぷら(タラの芽・コシアブラ・こごみ)
 
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コシアブラが入った地鶏鍋
 
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筍と山菜の炊き込み御飯・香の物
 
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デザート
 
夜は清流の水音のみの静寂さ。鹿など大型動物は防護網があるので敷地には入ってきませんが、時にはヤマネなど小動物が顔を見せることもあるそうです。
 
朝は一番風呂のあと、宿の庭と周辺を歩いてみます。
すがすがしい空気の中、森の木々を通して柔らかな陽光が。
 
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朝、ウッドデッキから
 
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朝の清流
 
朝食も一切手抜きなしの田舎料理で山独活キンピラや筍煮物、地卵、蕨入りの味噌汁が旨い。
 
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朝食膳
 
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山独活キンピラ・筍煮物・蕨浸し
 
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ホウレン草・しらす卸し・明太子・山独活炒め煮
・納豆・地卵・蕨入り味噌汁・御飯
 
 
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街道沿いの休み処
 
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蕨餅売店
 
トレッキングの予定があるので、名残惜しい気持ちで少々早めに宿を後にしました。
次回は天然きのこがたっぷり味わえるという秋に是非再訪したいものです。
 
*最後にひとつだけ気になるのは、「山の湯宿 はまやらわ」の宿泊料には15パーセントの奉仕料と消費税が加算され、およそ24パーセント増しとなります。知らないと会計時ちょっと驚く可能性もあるので老婆心ながら。まあそれでも充分リーズナブルと思われますが、これだけの内容なのだから最初から奉仕料分を上乗せした金額提示の方が良いとは思うのですが・・・。
 
 
チェックアウト後は大菩薩に登る予定でしたが、急に霧が広がってきたので宿近くの柳沢峠から三窪高原トレッキングに変更。
レンゲツツジの名所ということですが、時期が早かったことと近年は鹿による被害で花が激減しているということです。
花はあまり見られませんでしたが山頂は眺望と涼やかな風が心地よく、約二時間強の程よいトレッキングになりました。
 
 
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三窪高原登山口
 
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森林トレッキング
 
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ヤマツツジ1
 
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ヤマツツジ2
 
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山頂にて1
 
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山頂にて2
 
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山頂にて3
(「山の湯宿 はまやらわ」了)