訪問日:2017-05-22,24
 
 
今回ご紹介する「三頭山(みとうやま)荘」は山梨県東部、小菅村に近い上野原市の山間部にある民宿です。
近隣にこれといった観光地もない山奥ですが、自然だけはたっぷりとあるとの謳い文句通り周囲は山、また山。
立地は山裾にある集落の高台にあり、宿の前には養殖池を挟んで清流が流れています。
 
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宿へ
 
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宿の前を流れる清流と養殖池
 
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高台に立つ宿
 
建物は古い農家ですが最近新たに一部がリフォームされた上に掃除もしっかりなされ、館内・部屋・風呂とも実にきれいで居心地が良い。
バスタオルや歯ブラシなどアメニティーも最低限用意され、布団もセルフではなく(最初から敷いてある)サーヴィスは普通旅館並みです。
 
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「三頭山(みとうやま)荘」
 
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玄関
 
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清掃が行き届いた館内
 
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部屋(八畳)
 
部屋の窓からは深山と里山の景色が広がり、女将さん(?)のお婆ちゃんの親身な接待と共に心癒されます。
 
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部屋からの眺め
 
風呂は岡山県産の天然鉱石を使用したもので天然温泉ではありませんが、真新しい浴槽と相まって入り心地がよく薬効もありそう。
 
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浴室
 
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「光明石の湯」説明
 
風呂上りには囲炉裏が切られた休み処でビールをいただきました。
 
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休み処
 
そして口コミで評判なのが食事です。

季節の山菜や川魚、雉(きじ)鍋、地元産の六割蕎麦、炊き込み御飯など里山の恵みいっぱいの食材が丁寧な手作りで供されます。
それも単なる田舎料理ではなく、前菜のお洒落な盛り付けなど若主人のセンスが光ります。
しかも出汁から自然素材で調理されているとのこと、細やかな気遣いと手間を惜しまない姿勢には頭が下がります。
 
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宴会場で夕食
 
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夕食膳
 
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前菜(山独活の黄身酢掛け・木の芽山椒旨煮
・自家菜園の叩き牛蒡・野蒜の酢味噌和え・鴨ロース)
造り(甲斐サーモン)
 
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焼物(山女塩焼き)
煮物(自家菜園の里芋・新玉葱・エンドウと豚角煮)
 
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揚物(山菜天麩羅:タラの芽・山独活芽・コシアブラなど)
地元産手打ち六割蕎麦
 
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台物(雉(きじ)鍋)
 
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食事(山菜炊き込み御飯・香の物)
甘味(プリンスメロン)
 
朝は山鳥の声で目覚めて一番風呂へ。まだ5時前と言うのに若主人が湯加減を見てくれていました。
 
朝食も蕨(わらび)や筍の惣菜と必ず供される黍(きび)御飯が旨い。
何度もお替りを勧められましたが残念ながら満腹で一杯しかいただけませんでした。
 
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黍(きび)御飯を中心とした朝食
 
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土蔵
 
この内容で税込み9,500円という宿泊料は驚きです。静養に川釣りに、また合宿などにもってこいのお勧め宿です。
 
「三頭山(みとうやま)荘」公式HPなし 楽天トラベル
 
*よくメディアに登場する東京都檜原村「三頭山(みとうさん)荘」という宿・食事処がありますが、名称は一緒でも読み方が違いこちらとは無関係の施設です。
 
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小菅村にて1
 
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小菅村にて2(白糸の滝)
 
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小菅村にて3
 
(甲斐国 鶴川渓谷 西原郷「三頭山(みとうやま)荘」了)