訪問日:2016-10-31,11-1 2017-10-17,18 2023-08-30,31
 
 
十谷温泉は山梨県峡南部、紅葉の名所として知られる大柳川渓谷に沿った温泉郷で、十谷集落の奥に三軒の宿が点在していましたが二軒は廃業、こちらが最後の一軒となってしまいました。。
温泉民宿「山の湯」はその集落奥に位置し、崖にへばりつくように建てられているため眺望は抜群です。
チェックインは1時と良心的で、早目に着いて温泉を堪能するも良し、近くの大柳川渓谷を散策するも良し。
 
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「山の湯」入口
 
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部屋
 
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広縁
 
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部屋からの眺め1
 
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部屋からの眺め2
 
また昨年完成した露天風呂も渓谷と南アルプスを俯瞰する眺望が素晴らしい。
なんとイチからこちらのオヤジの手造りということですが、玄人裸足どころか職人でもなかなかここまでは・・・というほどの出来栄えです。

内風呂も同様な景観が望まれ、いつまでも入浴していて飽きることがありません。
泉質は眼病に効能のある緑礬泉(りょくばん泉・現行名:カルシウム・アルミニウム硫酸塩)泉9.7度、加温循環ですが源泉が常時追加されておりオーヴァーフローあり。
 
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露天風呂外観
 
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露天風呂入口
 
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絶景露天風呂1
 
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絶景露天風呂2
 
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絶景露天風呂3
 
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露天風呂の屋根には鷲の剥製が
 
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内風呂1
 
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内風呂2
 
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温泉分析表
 
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休憩所
 
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「眺めのトイレ」
これ、何と個室トイレからの眺めです
額縁ではありません
 
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温泉効能書き
天然食材の説明
 
そして部屋ごとの食事処でいただく夕食もオヤジがこだわった地採り野菜と川魚など山の幸のオンパレード。
安価な宿泊料(税込¥9,050)では申し訳ないほどの美味しい料理が次々に運ばれてきます。

 特注の天然岩魚塩焼き、ヘボ(黒ヒメ蜂幼虫)の塩バター炒めもすこぶる美味で地酒が進みます。
調味料以外全てが地産地消(どころか自分で捕獲、採取、栽培)というのが素晴らしい。
 
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食事処では館主が狩猟した熊の剥製がお出迎え
 
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食事処
 
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蕨(わらび)お浸し・筍と椎茸の煮物
 
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大根と牛筋煮物
出来たての天然岩魚甘露煮
 
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山野草天麩羅:菜の花・金時草・タラの芽・山独活・天然ナメコ・南瓜
 
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天然岩魚塩焼き(別注)
 
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蕗味噌とヘボ(蜂の子)塩バター炒め(別注)
 
そしていよいよ、猪も入った天然キノコ鍋(別注)。貴重な玉子茸や味の良い花猪口(はないぐち)、アミノ酸の豊富な網茸(あみたけ)などやはり天然物の味は濃い。
 
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猪も入り天然キノコ鍋(別注
 
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手打ち十割蕎麦
 
オヤジ特製の手打ち蕎麦が出るころには満腹・酩酊状態。
大満足で夜風にあたりながら部屋に戻りました。
 
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天然松茸吸い物・御飯
 
朝は山々に朝霧(雲?)がかかる幻想的な景色を眺めながら露天風呂へ。
刻々と変化する様子はいくら見ても見飽きることはありません。
 
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幻想的な朝の景色
 
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朝の露天風呂
 
 
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朝霧にむせぶ十谷集落
 
朝食も自家採り食材満載で、特に天然キノコの味噌汁が旨い。
 
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またまた自家採り食材満載の朝食
芹玉子閉じ、金時草お浸し、サラダ。野菜一夜漬け盛り、納豆、地卵
味噌汁は天然キノコがたっぷり(網茸・布袋占地・滑子・木耳・白木耳など)
オヤジ特製の色紙も
 
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自家製蜂蜜でいただくコーヒー
 
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特大カボチャでハロウィンなんて俗っぽいこともやっちゃうオヤジ
 
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朝の内風呂
 
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お土産に頂いた自家ラベルワインと色紙
 
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雨も上がって出発

最後にもう一度入浴して宿を後にしました。
 
しかしこちらで何より素晴らしいのはオヤジご夫婦の働き振り。
楽しくて楽しくて仕方ない」って様子が伝わってきてこちらまで嬉しくなってしまいます。
本当に仕事が好きなんだな、羨ましい。
私も好きな道で楽しんで仕事をさせてもらっていますがともすれば怠惰に流されがち、こちらのご夫婦を見習って精進しますw
 
 
チェックアウト後は大柳川渓谷へ。紅葉には少々早かったようで残念。
 
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大柳川渓谷1
入り口
 
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大柳川渓谷2
竜神橋
 
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大柳川渓谷3
 
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大柳川渓谷4
やませみ橋
(珍しい階段状の吊り橋)
 
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大柳川渓谷5
 
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大柳川渓谷6
 
散策後は十谷集落の「つくたべ館」で、郷土料理の「みみ」と野菜天麩羅、蒟蒻刺身をいただきました。
 
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十谷の郷土料理「みみ」
*農具の箕(み)の形をしたほうとう
 
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十谷:蒟蒻刺身・野菜天麩羅
 
(十谷温泉「山の湯」了)