訪問日:2016-03-27, 28
 
 
今回は天城の湯ケ島から西伊豆スカイライン経由で西伊豆へ。
西伊豆スカイラインは伊豆半島屈指の眺望を誇る山岳道路ですが、メインから外れているために利用者が少なく、ツーリング専用道路になった感があります。

景観を楽しみながらドライヴして三津浜(みとはま)へ向かいます。
 
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西伊豆スカイライン1
 
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西伊豆スカイライン2
大瀬崎を望む
 
三津浜ではカゴメに囲まれて湾内クルージングを楽しんだ後に旅館へ向かいます。
 
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三津浜クルーズ1
 
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三津浜クルーズ2
 
「安田屋」は創業百余年、客室棟は築八十年の歴史を誇りる老舗旅館です。
訪問時は鄙祭りの時期で、館内至るところに飾り鄙が。
 
 
 
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安田屋
 
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上り口と帳場
 
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ロビー
 
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雛壇
 
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畳敷きの館内
 
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螺旋階段と雛人形
 
今回宿泊した「月見草の間」は戦後すぐに太宰治がその出世作「斜陽」を執筆した当時のまま残されています。(国の有形文化財に登録)
部屋からは駿河湾と富士が望まれ、刻々と移り変わる情景をいながらにして楽しむことができます。
 
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「月見草の間」
 
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「月見草の間」からの眺望
 
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「月見草の間」からの富士
 
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「月見草の間」
 
風呂は中庭の階段を登った別棟に内風呂と露天風呂が二つづつ設けられ、男女交代制で利用できます。
「天然湯の花温泉」をうたっていますが、実は三津浜に温泉湧出はなく、韮山近辺からの運び湯を循環加熱で利用しています。
 
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風呂への階段
 
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内風呂
 
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露天風呂「思い出」
 
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露天風呂「満願」
 
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「伊豆文庫」
 
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     「月見草の間」夕刻
 
夕食は駿河湾の幸が様々に調理されて食卓に運ばれてきます。
さほど技工を凝らしたものではありませんが、漁港の料理旅館らしいメニューで満足です。
太宰の作品にちなんだオリジナル純米吟醸酒「櫻桃(おうとう)」もなかなか。
 
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突き出し(生しらす・うぐいす豆腐)
 
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前菜(尻高・浅利煮・海老君焼き・葉山葵黄瓜)
 
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宿オリジナル「櫻桃」純米吟醸
 
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造り(地鯵・鯛・間八・甘海老)
 
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台物(桜海老と白魚の玉子閉じ)
 
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煮物(かさご煮付け)
 
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焼物(鰆香草焼き・酢蓮・若芽煮)
 
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揚げ物(海老真丈・南瓜・獅子唐
 
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食事
 
夜は波の音だけが聴こえて旅情をそそられます。
せっかくなので備品の「斜陽」を読み始めましたが15分ほどでギヴアップ。
やはり太宰は体質的に合わないみたい。
 
翌朝はよく晴れて富士がくっきりと望まれ、しばし見とれてしまいました。
 
 
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朝食
 
太宰ファンはもちろん、そうでなくても歴史を感じさせる部屋に泊まって新鮮な駿河湾の幸を楽しめる宿です。
 
 
チェックアウト後は西海岸線を大瀬崎へ。
象の鼻のように突き出した半島には神社と天然記念物に指定されたビャクシン樹林、海に囲まれた地形にも関わらず真水が湧く「神池」などがあります。 
 
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大瀬崎1
 
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大瀬崎2「神池」
 
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大瀬崎3
 
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大瀬崎4「大瀬神社」
 
(湯の花温泉「安田屋」了)