八海山「八海生そば 宮野屋」(食事)
 
訪問日:2012-06-03,04
 
 
「駒の湯山荘」は湯之谷温泉郷、駒ケ岳登山口にあり、登山客、湯治客、秘湯ファンと幅広い客層に愛されている宿です。
昭和28年創業、現在は三代目ののご主人とお母様を中心に切り盛りされています。
「日本秘湯を守る会」会員。
 
同温泉郷の中でも最奥部に位置し、放射能泉の湯治場として高名な栃尾又温泉から更に山間部に入った一軒宿です。
宿は崖の上に建ち、眼下には佐梨川の清流が流れ、目を上げれば駒ケ岳の威容が望まれます。

雪深い場所がら、営業は4月後半から11月上旬までとなります。
また山宿らしくチェックインは正午。
早めに着いて評判の温泉を満喫することにしました。
 
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宿と駒ケ岳
 
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ランプの下がる玄関
 
建物は木造りの本館と白いサイディングの別館で、全15室のうち囲炉裏付が3室。
今回はその囲炉裏付の角部屋に宿泊しました。

照明はランプの中に15ワットの豆電球を入れたもので、ディーゼル発電機による自家発電で供給。
平成8年までは夜間アルコールのランプを使用していましたが、ボヤ騒ぎがあって以来終夜電灯を使用しています。
但し夕刻には本物のランプを部屋に燈してくれて、嘗てのランプの宿の雰囲気を味わえます。
 
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囲炉裏の切られた角部屋
 
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部屋から佐梨川の急流を望む
 
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茶菓子の胡桃砂糖漬け
 
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宿から望む駒ケ岳
 
風呂は川沿いの混浴露天風呂、貸切露天風呂二2箇所、女性専用・混浴の内湯。
それに現在工事中の外湯がやはり女性専用・混浴で設けられています。
また外湯は日帰り入浴用でもありますが、一度直った湯小屋はまた壊れてしまったということで、いまだに日帰り入浴は休業中ということです。
 
湧出量何と毎分2,000リットル!
これでもかというように掛け流しされる33度の源泉は、ぬる湯好みの私には正に極楽気分です。アルカリ性単純泉ですが、栃尾又と同じく放射能を含む湯治効果の高い温泉です。
 
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露天風呂へ
 
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川沿いの混浴露天風呂
 
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混浴内風呂
 
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女性用内風呂
 
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貸切風呂1
 
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貸切風呂2
 
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貸切風呂休憩デッキ
 
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外湯(工事中)
 
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温泉の由来・効能
 
夕食は食堂で。
山菜・岩魚・キノコ(この時期はもちろん塩漬け)など、山の幸を豊富に使った郷土色溢れるメニューです。
伝統の越後漆器で供される料理は見た目にも鮮やか。
 
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越後漆器の夕食膳(岩魚なれ寿司・あけびのツル・魚沼牛のユッケなど)
 
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子鮎天麩羅
 
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天麩羅(山独活・白霊茸・蕗の薹)
 
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手造りチマキとみかん
 
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朝食(豆乳湯豆腐・河鹿甘露煮など
 
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越後漆器
 
総合的に見て温泉はもちろん、ロケーション・部屋・食事・接待とも文句の付けどころのない素晴らしい宿です。
(但し伊豆・箱根の洗練された宿のイメージとは全く異なりますが)
しかも三代目のご主人はより良い宿にするための意欲満々で、私も一緒に入浴中色々意見を求められましたが、その情熱には頭が下がります。
数年後には更に居心地の良い宿になっていること間違いなしと思います。
 
 
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八海生そば 宮野屋
 
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山菜天麩羅と山菜小鉢
 
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ざる蕎麦
 
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八海山神社
 
(湯之谷温泉郷「駒の湯山荘」了)