湯河原温泉「中屋」(立ち寄り)湯河原「かや」(食事)
 
訪問日:2015-02-08,09
 
 
湯河原の老舗「藤田屋」の宿泊日記です。
こちらの宿は明治15年創業と130年近い歴史を持ち、東郷元帥や尾崎紅葉、高浜虚子などの著名人・文人も滞在。
また明治期建築の本館は有形文化財に指定されています。

万葉公園の向かい、湯河原温泉の中心部に位置する宿はその佇まいからして老舗の貫禄充分です。
入口の築庭、門構え、ロビー、サロンから庭園まで古き良き温泉宿の情緒たっぷり。
もちろん館内や部屋も同様で、レトロ感溢れる通路や細かい意匠を凝らした部屋の内装も素晴らしいものです。
 
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宿入口
 
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堂々たる門構え
 
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ロビーと帳場
 
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休憩室
 
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サロン
 
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庭園
 
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本館通路
 
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二階ロビー
 
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部屋1
 
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部屋2
 
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雪見障子から庭の木を望む
 
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部屋からの景色1
 
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部屋からの景色2
 
そして何より風呂が良い。
 大風呂「望乃湯」は木と石の意匠を大胆に凝らした円形造作で、深さも充分な湯船に自家源泉が掛け流しされています。
 露天風呂「漱玉乃湯」は竹をあしらった風情ある石造りでジャグジーも併設(こちらは循環)。
この二つは時間により男女交代、夜11時から朝6時までは閉鎖されます。
また家族風呂は、石造りの「藤乃湯」木造の「桧乃湯」の二つがあり、11時までは予約制、以降は朝まで自由に貸切となります。
 
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉68度、宿の正面から湧出する自家源泉を掛け流し(若干の加水有り)しています。
湯河原温泉らしい保温効果豊かな温泉で、泉温は41度くらいに保たれていてゆっくり浸れます。
 
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大風呂「望乃湯」1
 
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大風呂「望乃湯」2
 
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大風呂「望乃湯」3
 
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大風呂「望乃湯」休憩室
 
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露天風呂「漱玉乃湯」1
 
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露天風呂「漱玉乃湯」2
 
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露天風呂「漱玉乃湯」3
 
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家族風呂「藤乃湯」
 
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家族風呂「桧乃湯」
 
夕食の懐石コースは部屋で。
若干濃い目の味付けで酒が進みます。
 
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夕食膳
 
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食前酒(梅酒)、突き出し(青梅豆腐・空豆・梅麸・水前寺海苔)
 
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前菜(畳鰯・鷄鴫焼・筍田楽・つぶ貝旨煮・蕗酢味噌・煮豆・エシャロット)
 
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造り(本鮪・真鯛湯霜・地鯵)
 
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椀(魚真丈・甘鯛・あしらい)
 
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焼き物(栄螺壷焼き)
 
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煮物(菜の花・鰊・梅麸)
 
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勧肴(北海道和牛陶板焼き・パプリカ・ズッキーニ・葱)
 
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揚げ物(蟹五色揚げ・南瓜・タラの芽)
 
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酢の物(蛍烏賊・赤株・黄瓜・酢味噌)
 
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食事(御飯・留椀・香の物)
 
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デザート(きなこ餡蜜・甘王)
 
朝食は湯河原らしく鯵の干物や出汁巻き、湯豆腐などを中心にしたもの。
 
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朝食膳
 
古き良き時代の温泉宿の雰囲気を味わいながら、上質の湯で温泉三昧できる老舗宿です。
 
 
昼食は湯河原の茅葺き蕎麦処「かや」で。
春には桜海老の掻き揚げが賞味できます。
 
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蕎麦処「かや」
 
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桜海老かき揚げせいろ
 
今回はもう一つ、行きがけに立ち寄った湯河原温泉「中屋」をご紹介します。
藤木橋を渡った共同湯「ままねの湯」近くにあり、鄙び系温泉宿ファンにはよく知られた存在です。
老夫婦が経営されており、その古びた佇まいは中々の風情。
 
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湯河原温泉「中屋」入り口
 
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湯河原温泉「中屋」上がり口から
 
自慢の自家源泉は湯河原では珍しくぬる目に設定してあり気に入りました。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉69.6度、完全掛け流し。
但し深夜は入浴不可なのが残念、終日入浴可能なら一度宿泊しておきたい施設なのですが・・・
 
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湯河原温泉「中屋」浴槽
 
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湯河原温泉「中屋」館内1
 
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湯河原温泉「中屋」館内2
 
 
(湯河原温泉「藤田屋」了)