訪問日:2007/8/28,29 2015/9/13,14  2016/8/21,22

 

 
*こちらの記事は2007年、最初のリニューアル・オープン間もない頃の内容です。
このあと三回訪問していますが、食事写真のみ二回分追加してあります。

 

箱根仙石下湯の老舗「萬岳楼(ばんがくろう)」は四千坪の原生林に囲まれた、140年以上の歴史を誇る一軒宿です。
以前は茅葺屋根が印象的な、箱根には稀な湯治場の風情を残す宿でしたが、2007年にリニューアル・オープン。
と言っても建物にはそこかしこに旧施設の面影を残しており、流行のデザイナーズ風や高級数寄屋造りの宿になった訳ではありませんから、ともすればそれらにありがちなよそよそしい感は受けません。
 
宿は県道から奥まった森の中にあり、深山の一軒宿という趣。
玄関から重厚なロビーは昔のまま、以前の茅葺屋根の建物も板塀の中に残されています。
 
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原生林の中の一軒宿
 
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茅葺き屋根が残る
 
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荘厳な玄関
 
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ワンちゃんがお出迎え
 
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ロビー
 
客室は全15室だったものを2007年に眺めの良い6室に厳選、また2009年に新館4室を追加。
ひと部屋を除き専用の内風呂と露天風呂が設置されており、仙石原特有の濁り湯を思う存分堪能できます。
2階にある「わびすけ」のみ内風呂はありませんが、庭に専用の野天風呂があり、こちらの中々の情緒です。
 
今回の部屋は本館の「こもれび」。
定員6名の一番広い部屋で、12畳と8疊の和室に広縁、オープンテラスの露天風呂と内風呂を備えます。
 
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客室「こもれび」1
 
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客室「こもれび」2
 
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客室「こもれび」3 広縁
 
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部屋から原生林を望む
 
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客室「こもれび」4:マッサージチェア
 
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部屋付き内湯
 
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部屋付き露天風呂
 
貸切風呂も大小二つあり、それらは旧施設をリフォームして使用、明治時代の湯治場の歴史を感じながら入浴できます。
 
温泉は(株)箱根温泉供給による大涌谷の蒸気造成温泉。
硫酸塩・塩化物泉70度、源泉かけ流しです。
客室風呂はもちろん、貸切風呂も一晩中入部屋の外のデッキにしつらえられた露天風呂からは広大な庭園が望まれます。
終夜浴可能。
 
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貸切風呂1
 
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濃厚な湯の花

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貸切風呂2
 
夕食は部屋で頂くこちら独特の懐石風料理。 
先付け、前菜、椀物、お造り、蒸し物がゆっくりとしたタイミングで運ばれて来ます。
同地の料亭旅館の料理に比べてそれほど技巧は凝らしていませんが、若干濃い目の味付けと肩の凝らない独創的な料理は酒菜として充分楽しめるものでした。
 
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箸付け:アスパラじゃこ和え(寒天・海苔・松の実・叩き梅)
 
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小鉢:胡麻豆腐(海老・山葵・出汁)
 
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御椀:鮎の風干し清し汁(焼茄子・素麺・茗荷竹・柚子)
素晴らしいお味でした
 
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夢(酒菜いろいろ):蟹もずく酢・梅くらげ、つぶ貝旨煮
・からすみとラッキョウ、蛸柔らか煮、烏賊黄身焼きなど
 
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純米吟醸「箱根街道」
 
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造り:鮪・牡丹海老・鰤・あおり烏賊・つぶ貝
妻いろいろ、土佐醤油
 
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洋皿:和牛ロースステーキと水茄子田楽
(万願寺唐辛子・トマト・クレソン)
 
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口直し:カシスシャーベット
 
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煮物:冬瓜饅頭(帆立真丈・叩きオクラ・いくら)
 
 
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食事:桜海老御飯、赤出汁・香の物
 
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水菓子:メロン
甘味:杏仁沖の岩
 
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夜の貸切風呂
 
広大な森林の中の夜は、湯の流れる音以外何一つ聞こえません。
朝7時に仲居さんに起こされるまでゆっくり熟睡できました。
 
朝食も盛り沢山で何から頂こうかと目移りしそう。
 
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朝食膳
 
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朝食1:出汁巻き玉子・烏賊納豆・ホッキ貝酢味噌など
 
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朝食2:鯵干物・野菜陶板焼き・お粥・味噌汁
 
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デザート
 
午前11時のチェックアウトまでまた何度か入浴して濁り湯を堪能致しました。
喧騒を離れて肩肘張らずにゆったりと温泉と料理三昧が味わえる、箱根の隠れ宿です。
 
 

他の訪問日の夕食写真もどうぞ。
和食の基本に忠実ながら形式にとらわれず、見た目にも楽しく味も最高なこちらの料理は大好きです。
季節を変えて訪ねたいお気に入りの宿です。
 
訪問日:2015/9/13,14
 
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箸付(菊花蟹和え・松茸・いくら・小松菜)
 
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椀(鱧葛叩き・松茸)
 
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夢(からすみ・つぶ貝・蛸柔らか煮・カシューナッツ胡麻和え
・サーモン蕪巻き・人参カステラ・生ハムメロンなど
 
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造り(本鮪・牡丹海老・真鯛昆布〆) 
 
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中皿(別注品・鮑肝会え)
 
洋皿(和牛ロースステーキ・里芋コロッケ)
 
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口直し(大葉シャーベット)
 
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煮物(飛竜頭と身欠鰊・海老・紅葉麸)
 
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食事(栗と黒米おこわ・じゅんさい赤出汁・香の物)
 
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水菓子(ありのみ・蒲萄・柘榴)
甘味(抹茶杏仁・マンゴーソース・大納言)
 
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朝食膳
 

訪問日:2016/8/21,22
 
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箸付け:茄子と万願寺唐辛子の煮浸し
    ちりめん山椒・茗荷・胡麻
 
イメージ 44小鉢:石垣小芋
   トマト・オクラ・おろし生姜
 
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御椀:海老糝箸・清し汁
   椎茸・隠元・三葉・柚子
 
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夢(酒菜盛り合わせ):蟹・もずく・山芋の酢の物、紫蘇らっきょう、山桃
バイ貝旨煮、鰹酒盗、サーモン大根巻、烏賊黄身焼、鰆味噌焼きなど
 
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地酒:箱根街道
 
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造り:本鮪、牡丹海老、縞鯵、妻色々
 
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中皿:和牛ロースと冬瓜のステーキ
  トマト・クレソン
 
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口直し:生姜のシャーベット
 
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揚物:鮎の風干し姿揚げ・カレー塩
   玉蜀黍・枝豆・獅子唐
 
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食事:稲庭うどん、薬味、胡麻ラー油
 
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水菓子:ありのみ、無花果、大根みぞれ
甘味:水羊羹
 
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朝食膳
 
(「萬岳楼(ばんがくろう)」了)