*残念ながらこちらは2017年3月末日をもって閉館しました。
記事は2007年訪問時ののものです。
 
松本「野麦」・安曇野「大梅」(食事)
大王わさび農園
 
訪問日:2007/5/28,29
 
 
今回は私の大好きな宿「あずみ野 河昌」をご紹介します。
 
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看板と宿入り口
 
清流とわさび田、道祖神が郷愁を誘う風光明媚な信州安曇野の北部、立山黒部アルペンルート大町側の入り口にあたる大町温泉郷は、比較的歴史の新しい温泉地ながら、上流の葛(くず)温泉から引いた良質の湯と、その恵まれた立地に点在する風格ある落ち着いた佇まいの宿々がこの周辺を訪れる旅人に愛されています。
 
「あずみ野 河昌」はそんな温泉郷の入り口近くに位置し、安曇野の民家をイメージした建築と自然体に手入れされた庭園、独創的な料理と真心溢れる接待で、歴史の新しい温泉街にありながら既に名老舗旅館として自他共に認める存在となっています。
 
実際私も折に触れ、色々な季節にこちらを訪れましたが、それぞれに異なった表情を見せる庭園、土地の素材を巧みに取り入れた肩肘張らずに楽しめる、しかし素晴しい料理、慇懃ながら形式的にになりがちなこうした料亭旅館にして稀有な真心溢れる接待は、一度も期待を裏切ることなく新たな感動をもたらせてくれます。
 
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外観
 
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玄関からフロントを望む
 
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ロビー
 
部屋は全て風趣溢れる庭園に面しており、自然な民芸調・数奇屋造り二種の建築と相まって落ち着いた佇まいを演出しています。
約2,200坪の広大な敷地にわずか10室という贅沢な配置。
今回は三方から庭園が眺められる、風情あるお部屋「立山」を用意して頂きました。
 
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部屋1
 
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部屋2
 
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部屋3
 
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部屋外観1
 
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部屋外観2
 
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庭園1
 
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庭園2
 
風呂はこれも庭園に面した檜風呂で、木を組んだ天井の高い造りになっており、実に落ち着いて入浴が楽しめます。
温泉は前述した通り上流の葛温泉から引湯したもので、泉質は弱アルカリ性単純泉64度、爽やかな湯です。
もちろん源泉掛け流し。
 
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風呂1
 
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風呂2
 
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野天風呂
 
夕食は普段なら別室の食事処で頂きますが、今回はお客さんが少なかったので部屋まで運んでもらってゆっくり楽しむことが出来ました。

前菜で必ず供される「うなぎの納床漬けスモーク」は納豆にこだわるご主人の独創で、納豆床に漬けたうなぎをりんごチップでスモークするという凝ったもの、大好きな一品で必ずお土産にも買って帰ります。
 
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食前酒・先付け(うなぎ納床スモーク・百合根)前菜(なつめの実・つぶ貝・おくら)
 
そしてこれも必ず供される「岩魚の刺身」「岩魚のわたの石焼き」も楽しみなメニューです。
岩魚の骨はいつも「骨煎餅(骨を二度揚げして塩で食する)」をお願いします。
その他にも季節の土地の食材を自然に取り入れた献立はボリュームも適量で、いつもながら満足させて頂きました。
 
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岩魚刺身
 
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岩魚のわた石焼き
 
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合鴨ロース・朧饅頭白海老
 
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わらびポン酢、たらの目胡麻和え、飯蒸し子羊肉
 
岩魚骨煎餅(別注)
 
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名物「おざんざ」(納豆を練りこんだ細うどん)
 
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御飯、味噌汁、香の物
 
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デザート(苺、リンゴシロップ漬け)
 
朝食は広間で頂きます。
ここでも主人の納豆に対するこだわりが。
小皿に盛られた大豆は粘りもなく、一瞬煮豆かと思いますが、味はまごうかた無き納豆。
実は納豆を水洗いし、麺つゆに漬けたものでやはりこちら独自の一品です。
他にも朴葉味噌、山葵漬けなど御飯が進むおかずが盛り沢山。
 
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食事処
 
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朝食膳
 
温泉宿にアミューズメント性を求める向きには何とも物足りないかも知れませんが、ゆっくりと心身静養の時間を過ごしたい方には是非ともお勧めしたい「大人の宿」です。
 
 
こちらからも特別プランで予約できます!
 
     
 
  
 
清流が美しい安曇野の写真もどうぞ。
 
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安曇野の清流と水車小屋1
 
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安曇野の清流と水車小屋2
 
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安曇野の清流と水車小屋3
 
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安曇野の清流と水車小屋4
 
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大王わさび農園
 
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道祖神1
 
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道祖神2
 
昼食は松本の有名蕎麦処「野麦」へ。
メニューはざる蕎麦のみ、売切れ次第終了。
香り立つ九割蕎麦です。
 
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松本の有名蕎麦処「野麦」
 
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石挽き九割蕎麦
 
もう一軒、安曇野の蕎麦処「大梅」をご紹介します。
全国的にも有名な店で、酒菜の「おまかせ」は800円で九品もつく大サービスメニュー。
十割蕎麦は香り・喉越しも良く、人気振りもうなづけます。
ただ、こちら安曇野の蕎麦処なのに山葵をあえて出しません。
ポリシーなんでしょうが、やはりちょっと寂しい気がします。
 
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安曇野の蕎麦処「大梅」
 
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サービス品の肉じゃが
 
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酒菜「おまかせ」 これで何と800円!
 
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十割蕎麦
 
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二八蕎麦
 
(「あずみ野 河昌」了)