*当館は2016年11月に「愛犬と泊まれる宿」を謳い文句に「ホテルフォレストヒルズ那須 板室別邸」としてリニューアルオープンしました。
料金も倍近くになり、かつての湯治宿しての利点は失われてしまいました。残念です。
(記事は取材当時のものです)
 
訪問日:2013-1011,12
 
 
今回は本当は秘密にしておきたい、私のお気に入りの湯治宿をご紹介します。
 
那須にほど近いは板室温泉、地味ながら国民保養温泉地に指定され、ぬる湯で薬効高い温泉として知られています。
ただ純然たる湯治場として地味な宿が多く、宿泊客も年配者がほとんどで一層地味なイメージは否めませんでしたが、近年いくつかの宿が代替わり・改装して若年層を受け入れ始めたのは嬉しいことです。
 
今回はやはり2010年に和モダンの部屋に改装、新たな露天風呂も設けて人気上昇中の三晃館へ。
こちらは一軒だけ温泉街から離れたダム湖畔の林の中にある秘湯ムード万点のロケーションで、板室ダムを望む絶景露天がお気に入りでしたが、今回は改装後初めての宿泊です。
 
 
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鬱蒼とした林を抜けて宿へ 
 
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こじんまりとした外観
 
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リニューアルされた玄関
 
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ロビーとフロント1
 
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ロビーとフロント2
 
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女子は五種類の浴衣が選べるサーヴィス
 
紅葉シーズンのためか残念ながらリニューアル和室は満室で、改装前の二階の部屋になりましたが決して古びているわけではなく、広めで景色も良くしかも安価で充分満足。
 
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部屋(二階の旧客室)
 
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新設されたウッドデッキ
 
早速風呂へ向かいます。
かつては露天風呂は一つで混浴でしたが、リニューアルの際に新たなものを設け、現在は一日置きで男女交互に利用します。
新設の露天風呂は4、5人は入れる伊豆石を使った浴槽で、山に囲まれた板室ダムの青い水面を一望する素晴らしい眺望。

ぬる目のお湯に浸かって山鳥の声を聴きながら景色を見ていると何時間でも入っていられそうです。
但し旧露天風呂は新設風呂の屋根で若干眺望が遮られてしまったのは残念。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(アルカリ性低張性温泉)40.1度、PH9.4。

自家源泉の源泉掛け流しで、湧出量が多く湯船から常に沢山の湯が溢れているのは実に気持ちが良いの一言。
湖や周辺の木々の様子が時刻によって変化するのをみていると、いつまでも湯船から出たくなくなってしまいます。
 
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新設された伊豆石の露天風呂1
 
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新設された伊豆石の露天風呂2
 
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露天風呂からの眺め
 
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旧露天風呂
 
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改装前の旧露天風呂(新設風呂の屋根が見えない)2006年撮影
 
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内風呂
 
露天風呂は夕刻からは気温が下がってダム湖から霧が立ち上がり幻想的な雰囲気に。
夜のライトアップされた雰囲気ムード満点です。
 
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夕刻の露天風呂
 
食事は部屋で。
食事もリニューアルに併せてモダンになり、湯治場らしからぬ美しい盛りつけの料理は宿泊料から考えると申し訳ないくらいです。
たまたま温泉神社の祭礼ということで、宿の近くで採れた栗入りの赤飯を振舞って頂きました。
 
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夕食膳
 
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刺身・湯葉饅頭
 
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鮎唐揚げ・酢の物
 
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栃木牛すき焼き
 
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野菜田楽
 
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栗赤飯、吸い物、香の物、デザート
 
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朝の露天風呂
 
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朝食膳
 
絶景の露天風呂に効能優れた温泉、丹精込めた食事。
これで何と一泊二食8,500円、リニューアル客室10,500円(一室二名利用時・一人宿泊も可)。
経営者ご夫婦、スタッフの対応も良く、地味ながら板室温泉で今一押しの宿です。
 
 
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(板室温泉「元湯 三晃館」了)