訪問日:2015-10-27,28
 
 
猪苗代から米沢への街道上に位置する白布(しらぶ)温泉には、古くから三軒の茅葺き屋根の宿が軒を連ねていましたが、2000年の出火で二軒が消失(再建も消防法で茅葺きは許可ならず)、唯一昔のままの姿で残ったのがこの「西屋」です。
開湯七百年を迎えた白布温泉でも屈指の老舗として、その歴史を感じさせる佇まいは旅人の心を和ませています。
 
イメージ 1
白布温泉「西屋」
 
イメージ 2
茅葺き屋根の本舘
 
茅葺きの本館は江戸時代の、また離れ以外の客室は昭和初期の建築という貴重なものです。
 
イメージ 3
宿泊棟
 
イメージ 4
宿入口
 
イメージ 5
囲炉裏のあるロビー
 
イメージ 6
通路
 
今回宿泊したのは街道に面した、六畳に広縁の着いた部屋。
小さいながら踏み込みと床の間・書院窓もあり、狭さは感じません。
また衣装を凝らした建具の細工も見事です。
 
イメージ 7
部屋1
               
イメージ 8
部屋2
      
イメージ 9
部屋から茅葺き屋根を望む
 
こちらの温泉は高温の源泉が、二つの浴室で何と毎分400リットルという湯量で掛け流しされていることで有名です。
泉温59.8度の硫酸硫黄泉は加水しないと火傷しそうな熱さですが、床にまで蕩々とあふれる源泉に身を浸すのは爽快の一言。
男女別の浴室をつなぐ渡り廊下のスノコの下を、湯船からあふれたお湯が川のように流れているのに驚きます。
       
イメージ 10
源泉があふれる浴室
 
イメージ 11
家族風呂
                 
イメージ 12
湯小屋
 
料理は地の食材を用いた米沢の郷土料理でもてなされます。
昔好きでよく飲んだ地酒「出羽桜」も、こちらでいただくと特に美味しく感じられます。
                 
イメージ 13
夕食膳
 

イメージ 14 

食前酒
前菜(切干大根唐辛子和え・かぶら流し・合鴨林檎巻・とち餅・烏賊紅葉漬)
 
 

イメージ 15 

落花生豆腐・小柱柚子卸し・米沢郷土料理「冷汁(ひやじる)」  
          
イメージ 16
最上川の鮎塩焼き・出羽桜吟醸
           
イメージ 17
米沢牛しゃぶしゃぶ鍋 
         
イメージ 18
食事(山形つや姫)・吸い物・香の物   
 
イメージ 19
デザート(ダブルベリーケーキ・米沢林檎)
               
イメージ 20
朝食膳
 
古きよき時代の温泉宿の情緒を味わうのはもちろん、米沢・喜多方の史跡巡りや桧原湖・五色沼観光の起点としてもお勧めの宿です。
 
 
併せて道中に寄った桧原(ひばら)湖遊覧船「島巡り」の写真もご覧ください。
             
桧原湖遊覧船1
 
イメージ 22
桧原湖遊覧船2
                
イメージ 23
桧原湖遊覧船3
 
イメージ 24
桧原湖遊覧船4
 
イメージ 25
桧原湖遊覧船5
 
イメージ 26
れんげ沼
 
イメージ 27
桧原湖遠景
 
イメージ 28
秋元湖
 
(白布温泉「西屋」了)