訪問日:2008-10-22,23
*不動湯温泉は2013年8月29,30日の火災により建物が全焼してしまい、残念ながら思い出の宿になってしまいました。
「不動湯温泉」(以前は「不動湯温泉白雲荘」と名乗っていましたが、近年は「不動湯」だけで通しているようです)は福島県土湯温泉から林道に入り、4キロほど登った山間にありました。
途中女(め)沼に寄って神秘的な光景を満喫、後はダートを辿って宿へ。
途中女(め)沼に寄って神秘的な光景を満喫、後はダートを辿って宿へ。
お不動さんを祭られた祠を過ぎると鄙びた宿の玄関が見えてきます。
木陰から宿が見えてくる
90年を経た不動湯玄関
上がり口と帳場
こちらは約90年前の建物をそのまま残す湯治・登山客相手の山宿です。
当時から時間がそのまま止まってしまったような佇まいは素晴らしいの一言。
今回3回目の訪問ですが、十数年前の初回訪問時からほとんどその様子は変わっていません。
当時から時間がそのまま止まってしまったような佇まいは素晴らしいの一言。
今回3回目の訪問ですが、十数年前の初回訪問時からほとんどその様子は変わっていません。
レトロな雰囲気の部屋から見えるのは山また山。
部屋1
部屋2
部屋3
部屋4
旧館からの景色
湯治棟1
湯治棟2
そして温泉は急斜面に造られた82段の階段を谷に下りるまで、5箇所の浴場がしつらえてあります。
風呂への階段
こちらで特筆すべきは一軒で3種類の源泉が味わえるということで、
温泉ファンには堪らないことでしょう。
泉質で私が好きなのは一番上の炭酸鉄泉「常盤の湯」です。
泉質は鉄泉41度、薄く茶色かかっています。
同じ階の家族風呂も同じ泉質です。
泉質は鉄泉41度、薄く茶色かかっています。
同じ階の家族風呂も同じ泉質です。
(今回は「常盤の湯」修理中につき家族風呂へ)
家族風呂
階段途中にあるのが単純泉の「羽衣の湯」。
浴室としてはこちらが一番落ち着く造りでしょう。
混浴の浴場には熱め・ぬるめの二つの浴槽があり、最近改装された女性用は狭いながらもガラス張りで清潔感溢れる造りです。
泉質は単純泉43度、単純泉ですが白い糸状の湯の花が沈んでいます。
浴室としてはこちらが一番落ち着く造りでしょう。
混浴の浴場には熱め・ぬるめの二つの浴槽があり、最近改装された女性用は狭いながらもガラス張りで清潔感溢れる造りです。
泉質は単純泉43度、単純泉ですが白い糸状の湯の花が沈んでいます。
羽衣の湯1
羽衣の湯2
羽衣の湯・女性用
そこから狭い石段をおりて辿り着くのが沢沿いの露天風呂です。
深い谷の狭間に造られた小さな岩風呂には薄く白濁したぬる目の湯が溢れ、深山の木々や沢を眺めながらの入浴は正に仙境にいる気分です。
泉質は硫黄泉48度、薄い乳白色です。
深い谷の狭間に造られた小さな岩風呂には薄く白濁したぬる目の湯が溢れ、深山の木々や沢を眺めながらの入浴は正に仙境にいる気分です。
泉質は硫黄泉48度、薄い乳白色です。
露天風呂1
露天風呂2
夕食は部屋に膳が運ばれます。
山菜やキノコ、鯉の洗いや鯉こく、岩魚の塩焼きなどを中心とした山のメニューが素晴らしい。
山菜やキノコ、鯉の洗いや鯉こく、岩魚の塩焼きなどを中心とした山のメニューが素晴らしい。
夕食膳
タラの芽胡麻和えとほうれん草
イグチ卸し・鯉洗い
山菜天麩羅・揚げなす蕎麦味噌かけ
岩魚塩焼き・鶏つくね鍋
鯉こく
夜の階段
夜明け
朝は早くから全ての浴場を一巡り、朝食も沢山頂いて女将さんと恒例のおしゃべり。
いつも帳場で話を聞いていた猫の「トラちゃん」がいないので尋ねると、残念ながら数年前に永眠してしまったのだそうです。
「20年も生きたからねえ」と言いながら女将さんは寂しそうにしていました。
いつも帳場で話を聞いていた猫の「トラちゃん」がいないので尋ねると、残念ながら数年前に永眠してしまったのだそうです。
「20年も生きたからねえ」と言いながら女将さんは寂しそうにしていました。
朝食膳
館内のお着物
宿の裏のお不動さん
宿の入口に咲いたほととぎすの花
女(め)沼1
女(め)沼2
女(め)沼3
女(め)沼4
土湯温泉で必ず立ち寄る食事処「ひさご」。
何を食べても美味しいし、特に十割蕎麦(山都産)は絶品です。
土湯温泉「ひさご」
根曲がり竹と切干大根
絶品十割蕎麦
土湯温泉
(「不動湯温泉」 了)