宿河原・登戸・向ヶ丘遊園のピアノ教室  

宿河原・登戸・向ヶ丘遊園のピアノ教室  

川崎市宿河原にあるピアノ教室「ピアノハウスNagaobashi」。ピアノを奏でることによって、生徒さんの日々の暮らしがもっと豊かになることを目標に日々レッスンをしています。



川崎市多摩区(宿河原・登戸・向ヶ丘遊園駅近く)にて ピアノハウスNagaobashiを主催しています音譜


現在、4歳のお子さんから、60代のご婦人まで通われています。


教室の生徒さんが、ピアノを奏でることによって、日々の暮らしがもっと豊かになることを目標に


日々レッスンをしています。




また、自宅レッスン室で、小さなコンサートも開催しています。




音楽が好き、ピアノが好きという方、ぜひ講師と一緒に楽しみながらピアノのある生活をエンジョイしましょう!






詳しくは、




ピアノハウスNagaobashiメールフォーム





までお問い合わせください。








最近、子どもたちによく話すことがあります。
「ピアノを弾けるって、
もう一つの“言葉”を持っているようなことなんだよ」

嬉しい
悲しい
寂しい
楽しい

そんな単純な言葉だけでは
言い表せない気持ちが、
人の心にはたくさんあります。

うまく言葉にできない想い。
揺れている気持ち。
なぜか胸がいっぱいになる瞬間。

音楽には、
そういう“名前のつかない感情”に
触れられる瞬間がある気がしています。

音って、
振動なんですよね。

空気を震わせ、
体に届き、
時には言葉より先に、
人の心を動かすことがある。

誰かの演奏を聴いて、
理由もなく涙が出そうになったり、
ふっと救われたりすることがあります。

私は、
音楽にはそういう力があると感じています。
長男を出産したあと、
慣れない土地での子育ては、
孤独を感じることもありました。

そんな時、
地域の支援センターで、
「コンサートをしてみませんか?」
と声をかけていただいたことがあります。
音楽を通して、
人とつながることができたあの時間は、
今でも私の原点の一つです。

その時に出会ったお母さまから、
「子どもにピアノを習わせたい」
と言っていただき、
少しずつ今の教室につながっていきました。

また、イタリアで学んでいた頃、
私はイタリア語も十分には話せず、
うまくできないことだらけでした。

それでも、
レッスンで先生の音を聴いた時、
言葉を超えて伝わってくるものがありました。
巨匠のピアノの音色の、
温かさ。
豊かさ。
深さ。
「音って、こんなにも人を包むんだ」
と、今でも忘れられません。

ピアノを習うことは、
ただ上手に弾けるようになることだけではなく、
自分を表現すること、
誰かの心に触れること、
人生を豊かにしてくれる感性を育てることでもある。
私はそんな思いを持ちながら、
日々レッスンをしています。



中学生の頃、国語の教科書に載っていた 向田邦子 の『父の詫び状』。
当時の私は、その良さが分かりませんでした。
「なんでこれが名作なんだろう?」
そんなふうに思いながら読んでいた記憶があります。


でも数年前、息子の塾の国語教材にその一節が載っていて、久しぶりに読み返した時、驚くほど心に沁みました。
大きな出来事が起こるわけではないのに、家族の空気や、人の可笑しさ、不器用な愛情が静かに伝わってくる。

読み終わる頃には、少し肩の力が抜けている。

誰かを強く裁いたり、正しさで切り捨てたりしない。

人の弱さや可笑しさを見つめながら、そこにちゃんと愛情がある。

そして最近、三度目に読み返して、やっぱり大好きだなあとしみじみ思いました。

これから先も、きっと何度も何度も読み返すんだろうな。
そのたびにまた、新しい気持ちで好きになる気がしています。


もっとおおらかに、家族にも、生徒さんにも、
一人ひとりの不器用さや個性も含めて、愛を持って接していける人でありたい。

向田邦子さんみたいに、人の可笑しさや弱さを、少し離れたところから温かく見つめられる人は、私の憧れです。
本当に心に残る言葉や音楽って、少し人に優しくなれる力がある気がします。


今日はレッスンの帰り道、完全に放心状態です。

頭も耳も神経も使い切って、
今、電車で「無」になっています。

先生の音は、やっぱり本物でした。

ただ綺麗とか、上手いとかじゃなくて、
「あぁ、この音をずっと聴いていたい…」
と思うような音。
往年の巨匠の香りというか、
音楽そのものに説得力があります。

普段、生徒たちには
「音を聴いてー!」
「耳を使ってー!」
なんて熱く言っているのですが、
今日の私は、
“全然聴けてない人代表”
みたいな状態でした。笑

聴いているつもりだった。
分かっているつもりだった。
でも、先生のレッスンを受けると、
「いやいや、まだ入口です」
って毎回思わされます。

今日はもう、
自分の感覚をフル稼働。
耳を澄まして、
身体の感覚を探って、
音の変化を感じて、
頭で考えて、
心を動かされて。
完全に脳みそオーバーヒートです。

だから今、
電車で魂が半分抜けています。

最近は、
「週に○時間練習する!」
と目標を立てて頑張っていました。

もちろん練習量も大事。

でも、どんな耳で聴くか。

どんな集中で向き合うか。
どんな音を求めるか。
そこが一番大事なんだなあと。

いい音楽を、
いい集中力で、
正しい方向で積み重ねていく。
簡単じゃないけれど、
だから面白い。

落ち込みつつ、
でもやっぱり、
「もっと知りたい」
「もっと近づきたい」
と思えたレッスンでした。

また頑張ります。