どうやらわたし、
ずっと強がっていたらしい。



ずっと泣きたかったのに

平気なフリをして

大人ぶって


焦りと不安を抱え込んでいる自覚はあるくせに

それを見せないように、


冷静に見えるように

先のことをあたかも冷静に考えているように、



無意識にそういう人を頑張っていた。




今夜、ずっと抱えていた小さな焦りの蓄積を


愚痴以上のひどい言葉に変えて


夫に呟いた。




言った瞬間、しまったと思ったけど止められなかった。


それは本音というよりも、


敗北宣言に近く、


夫は傷ついただろうと思う。





心配症なんだなあ


焦りや不安や愚痴は、強がらずに、そのまんま吐けばいいんだよ


と言ってくれた。





その瞬間、涙があふれて止まらなかった。


いまだに鎧を着ていた心のひだに触れられた気がした。





俺は男やし、健康だから強がることがあるけど


お前はいま健康ではないのだから


全て俺に委ねてくれたらいい


全力で守るからと…






だからもう二度と、


敗北宣言にも取れるような言葉を


自分のためにも口にしないでほしい





ほんとそうだ。



今、ただ、今のことを前向きに考えて


闘っているのに


負けた先のその先のことなんて


考えること自体全く無意味だ。






自分の弱さや不安は出していいけど、


それでも勝つことを信じていくのだ。





うんと泣いてハグしてもらったら


やっと落ち着いて、


今夜は眠れそう……かな。






おやすみなさい





あなたも愛に包まれていい夢観れますように。


しず華