こんにちは。
がん闘病中カウンセラー しず華です。
今日はご報告です。
先日の検査結果を夫と聞きに行った。
わたしだけは前回の受診で大まかには聞いていて、今後どうしていくかを家族を含め相談するためのI.C(インフォームド・コンセント)でもあった。
このときにも書いたけど、今回も抗がん剤の効果は間違いなく現れていた
CF(大腸カメラ)でみた原発巣の腫瘍は縮小していた。
大腸の腔の半分ほどを覆っていた腫瘍は、高さも低くなっていて、3分の1くらいに縮んでた。
そしてCTでみた肝腫瘍は前回同様、影が薄くなり、腫瘍の死がいの空洞が写ってた。
腰椎の転移巣は、放射線治療の効果で、骨折した部分の溶解像が固定化されていて、新たな怪しい影はなかった。
結果としては上々だ。本当によく頑張ってきたしね。
今日の話題のメインは
原発巣である大腸の腫瘍を切るかどうか。
予後も含めて、期間も含めて、原発巣の症状が今後出てきたときに治療が有効にできなかったりとかの可能性も考えたり。
だから手術して取ったほうがいいのではないかと言うのが、少し前までのドクターの考え方だった。
実際的には抗癌剤がよく効いて、だいぶ日常生活が通常に近く過ごせるようになった今、
比較的原発巣の変化が落ち着いてコントロールされるようになっている場合も多い。
それよりも最終的に予後を左右するのが、遠隔の転移巣であることが多いらしい。
そういう事もあって、あまり大元の原発巣を切る意味が、私達が思っているほどには無いのかもしれない・・・
という話も今日は聞かされた。
ただ、切ることにもメリットは有る。
一つは、いつか抗がん剤が効かなくなって原発巣が進行していった場合に、今は収まっている腹痛や渋り腹などの症状が再燃する危惧があるが、切ってしまえば、その心配はなくなる。
もう一つは、わたしが今までの大腸生検や、肝生検などの検査で提供してきた検体が、必要な詳しい検査をするのに、足りていなかったということ。
手術をして、今の大きさの患部が取れれば、大きな情報量になる。
遺伝子パネルと言って、一般的に使う抗がん剤を、ドクターの経験だけで充てがっていくのではなく、遺伝子レベルで、わたしの腫瘍細胞に有効な薬を考えていくことができる可能性、選択肢が増えるということ。
この先抗がん剤が効かなくなって、3次治療、4次治療と勧めていくことはできるけども、
わたしの遺伝子変化に合った薬を選択してもらえるメリットは大きいと思う。
難しい話はよくわからないけど、大まかに言うとそういうことだった。
もちろん手術にはデメリットもあって、
一番は縫合不全といって、つなげた大腸がうまくくっつかなくて、化膿して再手術になる可能性。
今使っている分子標的薬である「ベバシズマム(アバスチン)」という薬が、血管新生阻害剤で、傷の治りを悪くする上に、出血も起こしやすいため、手術前から休薬はするんだけども、副作用は2〜3ヶ月残るので、縫合不全を起こす確率を高めるらしい。
今の所、人工肛門は作らずに繋げられる位置(S状結腸〜直腸あたり)らしいのだけど、縫合不全を起こして再手術になったら人工肛門になるらしい
できることならそれは避けたい!
今、抗癌剤の副作用でめっちゃ白血球少ないので、感染のリスクも大アリ。
手術のために約1ヶ月間、抗がん剤をOFFにするので、がんの進行のリスク。
あとは当然ながら、手術侵襲のストレス、痛みとか、吐き気とか、さまざまな苦痛ね。
今の時節柄、面会も謝絶だろうし、とてもつらいときも一人で頑張らなきゃならなくて、寂しいだろうしね。
で、どうされたいですか?
という、前回受診時のドクターからの宿題。
何日も考えていたのだけど、数日前のある日、わたしにははっきりとどうしたいかの声が聞こえた瞬間があった。
「うん。切ろう」
とね。
この子(大腸がん)を切りたいんだとはっきりと自覚した瞬間があったんだ。
切ってお別れしたいと思った。
3ヶ月前なら、切る選択肢もなくて、付き合っていくしかないといわれてたのに、
(切ることは勝ち戦ではなかった)
やっと切るというチャンスを与えられたんだ。
今、体調の良い、ここで切らなきゃ、このチャンスを逃したら後悔する気がする。。。
夫もドクターとわたしが決めたことなら異論はないと背中を押してくれた。
そしてわたしは
「手術してください」
と宣言しました。
手術は約1ヶ月後になります。
それまでの間ももしかしたら感情の波に溺れるかもしれません。
そんな自分も愛しつつ、感情をいっぱい感じていこうと思っています。
いつも応援ありがとうございます。
まだまだ、闘いは長そうですが、たくさんの温かい声に励まされて前を向いています。
これからもしず華戦士、頑張りますね
夫が買ってきてくれた
禍と、悪病から守ってくれる
お守り御朱印。
わたし太ったな……