電話と手紙がほとんどだったYさんと私だったけど、冬休みにYさんの実家方面の福岡で会う事になった。

私は研修で佐賀に行く予定を何日か早く家を出る事にした。

福岡の一つ年上の友達じゅんちゃんの家で待ち合わせとなった。じゅんちゃんは気をきかしてくれて外出した。

じゅんちゃんのアパートで2人っきりになった。

大学生と高校生のカップル。

今までの会えない時間が重なって2人とも緊張と興奮があった。

初KISS。

しかも私はKISSそのものが初めてだった。

Yさんは決して初めてのKISSではなかったはずだがYさんの心臓の鼓動がかなり大きく聞こえた。

初KISSから突然のディープKISS。

KISSが初めての私はビックリした。思ったものと違ってた。

ちょっと気持ち悪かった。

でもYさんへの想いは電話で十分すぎるほど盛り上がっていた。

勿論KISSとまり。

じゅんちゃんのアパートで何となく罪悪感があった。

KISSくらいで罪悪感を感じるなんて可愛いと今は思う。

1時間くらいしてじゅんちゃんが帰ってきた。

じゅんちゃんとYさんは顔見知り。3人でたくさんお喋りした。

そしてYさんは帰って行った。

事実上この日から2人の付き合いは始まった。



以前、モーションをかけていたYさん。

何を思い出したのか、また連絡がくるようになった。


Sさんとは、あのままで何も動きがなく、どちらかと言うと私の方が積極的に連絡を取っていたように思う。

大人だから態度こそ表さないけど、今思うと私の事を考えてくれていたのだろうけど私は何か物足らなかった。


その点、Yさんは、Yさんが積極的だった。

好みのタイプではなかったが、フリーの私だったので、電話や手紙に付き合うようになった。

広島と東京と離れていたので、もっぱらコンタクトの取り方は電話と手紙しかなかった。

相変わらず、研修で佐賀に行っていたので、夏休み等は研修の合間に少しだけ顔を合わす程度だった。

たったそれだけだったのに二人は随分盛り上がりまるで毎日会っているかのような盛り上がりだった。

色んな贈り物も届いた。ここまでの個人的な付き合いをした事のなかった私だったのでついついその気になっていった。

必ず毎日電話があった。時間を決めて必ず電話をくれた。

ほとんど会う事もないのに、毎日の電話ってスゴイと思った。

会話もとっても紳士で、高校生だった私は我儘放題だった為、注意する所は注意してくれたり。

そんな所にますます気持ちが入り込んでしまった。


お互いがお互いの気持ちを知っているのに、お互いが一歩を踏み出せず、中途半端な月日が流れた。

月に一度顔を合わせているのに何も進展はなかった。


サークルの同期のメンバーととても仲良く過ごした。

男3人女3人で交換ノートを始めた。

今、思えばとっても可愛いなぁと思う。


みんなそれぞれ遠方の面々だった。

広島・萩・北九州・大牟田・柳川・大分

それぞれが日記を書き、郵便局から送る。

何度も言っているけど女子高の私は男性の免疫がなく、交換ノートだけで楽しくてたまらなかった。

6人の中で恋心を抱いている人もいたけど私は、このグループでの恋心は必要なかった。

交換ノートをしている事だけで十分楽しかったのだ。


いつしか、Sさんへの想いも前ほどでは無くなり、手紙も電話も少しづつ減っていった。

だからと言って決して嫌いになったわけでもなく、サークルで出会うと、やはり仲良くしていた。


熱しやすく冷めやすいのかもしれない。

思い切り突っ走るだけ突っ走ったから、少し休憩。


そんな矢先・・・